自転車通勤(通学)の本当の雨対策とは
毎年6月ごろの梅雨時期には思います。
自転車に乗る本当の意味での雨の日対策は何かと。
実際に自転車通勤している筆者が考え続けた結果をシェアします。
ぜひ、参考にされ、あなたの通勤(通学)にお役立てください。
雨の日に乗らないという選択
「雨の日にはそもそも自転車に乗らない」という雨の日対策があってもいいのではないでしょうか。
ネットで調べてみると、何とか自転車に乗る話が多いのですが、雨の日は視界も悪いし、車の運転も荒くなっていることが多いです。
泥も跳ねて車体が汚れるし、フレームの隙間に入った泥を取るのは大変です。
最近では、天気予報アプリも進化しました。
限定した場所ごと、細かな時間ごとに天気を予想してくれます。
今日は雨が降りそうなのか、晴れそうなのかくらいのざっくりとした見方の場合、かなりの確率で当たります。
天気予報で言っていなかったのに急に雨が降った、みたいなケースはほとんどありません。
家を出る前に、朝と夕方の天気予報をチェックするだけです。
朝は晴れていても、午後雨が降ると分かっていたら、思い切ってその日は公共の交通機関で行くように気持ちを切り替えるのです。
それだけでメンテナンスの手間は大幅に少なくなります。
傘を持っての運転はNG
これは当然と言えますが、雨の日に自転車に乗りながら傘をさす行為は危険です。
また、自転車の傘さし運転は道路交通法違反で、立派な犯罪なのです。
正確に言うと、道路交通法の条文に「自転車の傘差し運転禁止」と書かれてはいません。
ただし、第七十条に「第七十条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。」という一節があります。
傘さし運転は、片手運転になる上、視界も狭まり危険です。
この「他人に危害を及ぼさないような速度と方法」を満たすことができないのです。
さらに、各県の条例で明確に、傘さし運転や携帯電話、スマホ、イヤホン、ヘッドホンをしながら運転してはいけないと書かれている場合もあります。
詳しくは、お住いの地域の条例をご確認ください。
レインコートは実はあまり効果なし
雨の時にレインコートを着て会社に行ってみたことがあります。
新しいレインコートを準備することで雨の日が好きになるのではないかと思って購入したのです。
結果からお知らせするとレインコートは意味がありませんでした。
レインコートは、雨をはじく必要があることから、ビニール素材となっています。
雨をはじく代わりに、レインコート内の湿気も逃がさないので、蒸れます。
温度も高くなりがちで、汗をかきます。
汗をかくほど温度が高くて、湿気が高いと蒸し蒸ししていれば内側も水滴が付いて濡れてきます。
服も汗でびしょびしょになりました。
目的地に着いて、レインコートを脱いでも上から下までびしょびしょで結局着替える必要がありました。
最近では、スリットが付いていて、通気性のいいレインコートも出てきていますが、中々完璧とはいきません。
そう考えると、割り切って「雨の日は自転車に乗らない」というのも一つの考えとして間違いじゃないと思います。
雨の日は必ず着替えとタオルを持って行く
雨の日に自転車で出かけて、出先でシャワーが浴びられるような条件は稀です。
どうやっても濡れると分かっているのならば、いっそ、びしょ濡れになって目的地まで行き、そこで着替えるという方法もアリです。
着替える場所も意外と少ないですが、トイレなどの空間があれば着替えることは可能です。
その際に、タオルと着替え(下着も含む)は絶対に必要です。
雨に濡れた服はちょっとやそっとでは乾きません。
体温で乾かそうとすると、その分体温を奪われるわけですので、風邪をひいてしまうかもしれません。
なお、着替えは持って行く際、ビニールなどに入れて雨に濡れないように対策されてください。
びしょ濡れで目的地に着いて、着替えもびしょ濡れだと目も当てられないのです。
駐輪時はカバーをして雨対策
雨の時に自転車を駐輪するときの情報がネットを調べてもあまりありません。
屋根のある所に駐輪するのが基本ですが、外の駐輪場の場合屋根が無いところも少なくありません。
その場合は、サイクルカバーを準備するなどして、駐輪中はカバーをかけるようにすると自転車の傷みが軽減できます。
この時、ちょっとした風でもカバーは飛んでいきますし、固定すると破れるのでワイヤーロックのワイヤーを通して固定できる「アイレット付きサイクルカバー」を選ぶといいでしょう。
カバー自体を盗難から防ぐ効果もあります。
まとめ
今日、雨が降るかどうかはアプリなどを使って、ピンポイントの予報を参考にして判断されてください。
雨の中の運転は通常に比べて危険ですので、できれば自転車に乗らないという選択肢も考えてみてください。
どうしても自転車に乗らなければならない場合は、必ず着替えとタオルも持って行きましょう。
着替えはビニール袋に入れるなどして密封し、濡れないようにしましょう。