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自転車の寿命と耐用年数は

による nicole hu 06 Oct 2021 0 コメント

自転車を買うとき「自転車ってどれくらいもつのかな」と考えることはないでしょうか。

どれくらい持つかを考えると、「寿命」と「耐用年数」と言いう言葉があります。

 

似ている言葉ですが、それぞれ違うものをさしていますのでご注意ください。

 

寿命と耐用年数

まずは、言葉として「寿命」と「耐用年数」について確認しておきましょう。

寿命と言うのは、耐久年数と言い換えてもいいでしょう。

新品で買ってから、壊れて乗れなくなるまでの期間を言います。

 

当然たくさん乗ると耐久年数は短くなります。

また、保管状態により増減します。

 

一方で、「耐用年数」は法律用語です。

減価償却の期間となります。

自転車を買って法律的に税金の控除を受けられる機関のことです。

法定耐用年数は2年間です。

ちなみに、新車の自動車は6年で中古車は4年となっています。

 

普段は全く必要ない情報なのですが、事故にあったときなど、その自転車にどれだけの価値があるか考える必要があるときに初めて考える自転車の価値となります。

 ican ロードバイク

何年持つかは耐用年数を考える

自転車の寿命を考えると「耐久年数」を考えるべきなのです。

どこかが決定的に悪くなって、乗り物として乗れなくなるまでの期間が「耐年数」であり「寿命」と考えていいでしょう。

 

自転車の劣化はフレームによるものではない

では、どこが悪くなって自転車はダメになるのかを考えてみましょう。

逆に考えると、そのダメになる場所を大切にしたり、メンテナンスすることで寿命を延ばして、長く乗ることができるようになるでしょう。

 

自転車がどのくらいでダメになるかを調べたデータは残念ながらありませんでした。

そこで、ここからは一般論としての情報となります。

 

自転車の一般的な耐年数は4年~5年間となります。

 

ただ、自転車の各部位を見ると、他の記事でもお知らせしているように、アルミフレームで5年~10年は普通に使えます。

 

カーボンも楽に10年は持ちます。

使い方次第ではもっともっと持つので、フレームの問題で自転車はダメになるのではないということです。

 

一応、フレームでアルミフレームとカーボンフレームの違いは強度ではありません。

一般的に材料の強さの比較は「引張強度」で比較します。

 

検査のための素材を準備して、両方から引っ張り、どのくらいの力になったときに試験片が破断するかで判断しています。

 

クロモリなどの炭素鋼は400N/mm2です。

アルミニウムは、80 N/mm2、そして、カーボンは15N/mm2です。

強さで言ったら、圧倒的に鉄が強くて、ついでアルミニウム、最後にカーボンです。

 

素材の強さを示す靭性を示す特性の一つに線膨張係数と言う物があります。

鉄は12.0、アルミニウムは24.0、カーボンは12.0となります。

ちなみに、単位は10-6/℃です。

 

靭性を分かりやすく説明すると、もろさです。

針金は力を加えるとぐにゃりと曲がります。

こういった素材は靭性が低いと表現します。

 

逆に、日本刀の様にきりっとしたものは一定までの力ではほぼ曲がりませんが、一定以上の力を加えるとポキリと折れてしまいます。

曲がらないけれど、折れやすいと表現したら分かりやすいでしょうか。

こういった素材は靭性が高いと表現します。

 

鉄とカーボンはある程度までは曲がったりしないですし、比較的強い素材です。

ただ、一定以上の力を加えるといきなり破断してしまいます。

 

それに比べるとアルミは柔らかい素材と表現したらいいのかもしれませんが、ある程度曲がりやすい分、いきなり割れたりしない素材と言えます。

 

鉄とカーボンの靭性が比較的近いと言っても、密度と言う同じ大きさの素材の重さを比較したらどちらが重たいかで比較すると、鉄は7.8、アルミニウム2.7、カーボン1.75程度。

圧倒的にカーボンが軽いのです。

 

全く同じ形のフレームがあって、鉄が7.8kgだとしたら、アルミフレームの場合は2.7kgとなり、カーボンで作ると1.75kgしかないということです。

 

圧倒的に軽いけれど、鉄の様に曲がりにくいというのがカーボンフレームの特性です。

ICAN ロードバイク

自転車がダメになる理由

実際に自転車に長く乗るとダメになる場所はある程度限られます。

ここからはいよいよ筆者の主観が強くなりますが、ダメになる部位をお知らせします。

 

1つは「チェーン」です。

常にギア(スプロケット)と噛み合って、ペダルに加える力をタイヤに伝え続けます。

そのため、メンテナンスを怠ると錆びたり、切れたり、劣化してしまいます。

 

油を定期的にさすことで長持ちすることができます。

ある程度の掃除の上、油をさすことをおすすめします。

 

2つ目は「スプロケット」です。

ギアと呼ぶ方も多いです。

こちらもメンテナンスを怠ると錆びてきて、自転車の寿命につながる一因となります。

 

他にも「変速機」が劣化します。

乗っているときにぶつけたり、錆びさせたりすることで、交換が必要になります。

ある程度高価なので、新しく買い替え対象となってしまうのです。

 

まとめ

自転車の耐久年数は4~5年くらいと考えることがいいでしょう。

そして、その原因は、チェーン、スプロケット、変速機が原因と考えていいでしょう。

メンテナンスすることで自転車は10年持つと考えていいのです。

 

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