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自転車のタイヤの交換時期を見極める

による nicole hu 09 Oct 2022 0 コメント

タイヤ交換の目安

自転車のタイヤの交換目安は、多くのサイトを見ても「3年」とか「3,000km」とか書かれていて、自分の自転車のタイヤに交換する必要があるかよく分かりません。


例えば、通勤や通学で片道5km走るとして、1日に往復で10kmとなります。

年間250日くらい通勤・通学するとして、雨の日は自転車に乗らないとしたら、年間に150日くらい自転車に乗るでしょうか。


10km×150日=1,500km


つまり、2年くらいで3,000kmに到達します。



そして、ここであまり知られていない情報ですが、タイヤを一番劣化させるのは摩耗ではありません。

一番の敵は「紫外線」です。


筆者は機械設計者なのですが、屋外で使う機械は樹脂部品やゴム部品の劣化が激しいです。対策にいつも苦労しているので、経験としてよく知っているのです。


紫外線は、ゴムを科学的に劣化させます。

割れやすくなったり、摩耗しやすくなったり、悪い影響を受けます。

対策するとしたら、日に当たらない場所に駐輪したり、UVカットの自転車カバーを使ったりすることで劣化を軽減することができます。


■交換するときにチェックすること

タイヤの交換時期を見極めるのは難しいです。

明らかに劣化している物は論外として、境目となるような判断は難しいと思います。

今回は、微妙なラインの実例がありますので、画像と共にお知らせします。


調べてみるとリム部分に亀裂が入っていました。


亀裂が入ってサビが少し見えています。

ちなみに、これは前輪です。

後輪のタイヤにひび割れはないようでした。


交換の時は、タイヤだけでなくハイト部分も何とかしないといけないのかもしれません。


タイヤ自体に亀裂が入っています。

どの程度深い亀裂か見極める必要があります。


画像でも分かると思いますが、亀裂の隙間から編み込んだワイヤーのような物が見えます。

これは、ケーシングと呼ばれるタイヤの形を作っているものです。


普通は、摩耗してケーシングが見えてくるものですが、亀裂でいきなりケーシングの部分まで来ています。


これは交換した方がいいでしょうね。


いきなり「交換した方がいい」という結論に達してしまいましたが、前後のタイヤの溝もチェックしておきたいと思います。


後輪のタイヤの状態です。

 


多少擦り減っているものの、溝はまだ目で見て確認できるので、交換はもう少し先でもいいかもしれません。


前輪のタイヤの状態はこちらです。

 


タイヤの摩耗もあまりなく、このまま使って問題なさそうです。

前輪と後輪を比較すると、筆者の場合は後輪の方が減りが早いようです。

ロードバイク

■タイヤを選ぶ

さて、前輪はタイヤの側面に亀裂があって、後輪は多少摩耗がある状態でした。

前輪は交換必須として、後輪は判断に悩む感じです。


しかし、前輪のタイヤを交換するので、合わせて後輪も交換する方がいいと判断しました。


さて、前後のタイヤ交換をすると決めたら、まずは自分のタイヤのサイズを調べましょう。


タイヤのサイズは、タイヤの側面に書かれています。

自転車本体を見ても分からないのです。


 

タイヤ側面に書かれている文字を見てみると以下のように書かれていました。


「MAXIMUM RECOMMENDED INFLATION PRESSURE 110 P.S.I 7.7BAR770KPA」


呪文のようです。

英語圏でない私にとって、何の情報も入ってきません。


「MAXIMUM RECOMMENDED INFLATION PRESSURE」の部分は、「推奨最大空気圧」と言ったところでしょうか。


分かってしまえばこれはそれほど難しいものではありませんでした。

空気圧のことが書かれているらしいので、タイヤのサイズではありませんでした。


でも、せっかくなのでその次の暗号も解読しておきましょう。


次の「110 P.S.I 7.7BAR770KPA」は実は、3つの事柄が続けて書かれているのです。


分けて書くとこうです。


「110 P.S.I 」「7.7BAR」「770KPA」の3つです。


「P.S.I」は、重量ポンド毎平方インチのことで、ヤード・ポンド法で書かれているのです。

ちなみに、この単位を使っている国は、アメリカ、ミャンマー、リベリアくらいでしか使われていないようです。


それでも最初にくるとか、アメリカ強いです。


次の「BAR」はバール。

昔は日本でも使われていた単位です。


天気予報などでも「ミリバール」が使われていました。

最近では「ヘクトパスカル」ですよね。


PSIとBARの関係は、「100PSI=6.89BAR」です。


つまり、110PSI=7.58BARなのですが、四捨五入して7.6BAR。

多少の誤差はあるのですが、110PSI=7.7BARがタイヤ表面に書かれているのです。


そして、「KPA」はキロパスカルのこと。


「1BAR=100キロPA」なので、7.7BAR=770KPAなのです。


簡単に言うと、3つの単位が書かれているのです。

指している圧力はどれも同じという訳。

そして、変換するのは大変なので、それぞれ変換した値が書かれています。


話はそれましたが、タイヤのサイズは、別の場所に記載がありました。

 

「25-622」「700×25C」と書かれています。


「700×25C」の前に書かれている「25-622」はETRTO規格で、リムの幅とビード幅となっています。


後半の「700×25C」は、タイヤの直径700mm(70センチ)×幅25mm(2.5センチ)とタイヤのサイズが書かれています。


Amazonで「700×25C」というキーワードで検索すると、2,500円くらいから2万6000円くらいまで48商品ありました。


両方とも合致している必要があるので、「25-622」「700×25C」で検索したら間違いありません。


あとは、タイヤの形状が3種類ありますから、そこもチェックです。

ちなみに、その形状は「チューブラータイヤ」「クリンチャータイヤ」「チューブレスタイヤ」の3種類です。


機能を見ながら、お財布と相談しながら選ぶことになります。

色が「黒」以外の「白」や「赤」などのカラータイヤもあるし、パンクしないパンクレスもあります。


お好みの物で、お財布が許すものを選ぶことになります。

タイヤの交換時期と、どれを選ぶかのイメージはついたでしょうか?

ぜひ、あなたのタイヤもチェックしてみてください。


A9ロードバイク

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