電動自転車のウソ・ホントを5台乗りつぶした筆者が暴露します
通勤・通学なのか、自分を追い込むためなのか、楽しむためなのか、趣味なのか、遠征なのか。
色々、人によって目的は異なると思います。
そんな中、筆者が友達に「おじいちゃんが乗る電動自転車ってどれがいいかな?」と相談を受けました。
このページをご覧のあなたの場合は、スポーツ車をお選びだと思いますが、通じる部分はあると思います。
電動自転車を選ぶ際にぜひ参考にしていただければ幸いです。
■電動自転車は重たい
電動自転車を考える時に、かなり多くの方が勘違いしていることがあります。
充電が切れた電動自転車は、ただの自転車だと思われているということです。
実は、これは間違いです。
電動自転車は、バッテリーがおもりとして重たくなりますし、ある程度の速度に耐えられるようにフレームは太めに作られています。
そのため、重たいのです。
つまり、バッテリーが切れた電動自転車は遅いです。
シティサイクル(ママチャリ)タイプの電動自転車の場合、バッテリーが切れた時点で普通に漕いで走るのは無理だと言えるものもある程です。
「バッテリーが切れたら、漕げばいいや」という考えは捨ててください。
■何と言っても交換バッテリー
電動自転車を購入する際に、どこをチェックすべきかと問われたら、筆者ならば「交換バッテリーの入手性」と答えます。
ぶっちゃけた話、Amazonでも楽天市場でも安い電動自転車は売られています。
無名メーカーの物ほど安いのは、電動自転車に限りません。
走ればいいやと安い電動自転車を買ったとして、1か月や2か月乗っても特に後悔はないと思います。
ところが、乗る距離と頻度によりますが、1年から2年乗るとバッテリーがへたってくるのです。
購入当初は、満充電で20km走っていたとしても、それが15kmになり、10kmになり、8kmになり……
仮に、通勤や通学で片道5kmの距離を走るとしたら、移動先で充電できる環境がないと乗り続けることはできなくなってしまうのです。
そう考えると、バッテリーを買い替えたくなります。
ところが、無名メーカーの自転車の場合、適合するバッテリーが既に販売中止になっていたり、酷い時にはそのお店がなくなっていることもあります。
そうなると、自転車本体は問題がないのに、バッテリーが問題で乗れなくなってしまうという残念な結果が待っているのです。
そういう意味では、完成車を買うのならば有名メーカーの物をお勧めします。
性能などが一定以上なのと品質も高いことも間違いないでしょうが、交換用のバッテリーの入手性が確保されていることが一番の理由です。
スポーツ車の場合は、電動部分だけ別になっている方が有利です。
その分、交換用バッテリーが販売中止になる可能性が低いからです。
このように書くと電動自転車は不利な点が多いのかと誤解してしまいそうです。
そこで、ここからは、電動自転車の魅力についても押さえておきたいと思います。
■目的に合わせる
これは、電動自転車に限りませんが、購入前には目的を明確にしましょう。
通勤・通学なのか、遠征なのかなど、目的を明確にすることで1回の充電で走ることが必要な距離が決まってきます。
それに合わせて、バッテリーの容量や強さを選ぶことができるようになります。
極端な例ですが、1度の充電で30km走りたいと思っているのに、満充電で20kmしか走らない電動自転車を買ってしまったら、途中どこかで充電するかバッテリーを交換する必要が出てきます。
電動自転車にはバッテリー内蔵タイプもあるので、これを選んだ時点で詰んでしまいます。
仕様表に書かれている走行可能距離は、それが保証されるものではなく、多くの場合それより少ないと思っていた方がいいでしょう。
バッテリーが劣化してきた場合なども考慮して、仕様表の半分くらいを考えていると大きくし失望することはないと思います。
■長距離が楽に走れる
電動自転車ならば、長距離走っても全然苦になりません。
最近は、リチウムイオン電池の進化でかなり軽量化されています。
そのため、交換用バッテリーをバッグに積んで走るという方法もあります。
かなりの長距離走って泊りがけの遠征にも有利です。
宿泊のホテルで充電すればまたフル充電からスタートなのですから。
また、帰りがけは汚れた洗濯物や、もう使わないものと一緒に不要なバッテリーを宅配便で送り返すという裏技もあります。
使い方次第で、日常使いにも、遠征にも使えます。
特に遠征の場合は、あなたがベテランについて行く初心者だったとしたら、電動自転車だと安心です。
人間誰しも疲れてスピードが落ちますが、電動自転車の場合は、かなり安定して走れます。
■坂道が苦にならない
これは、かなり画期的なのですが、上り坂でも全然苦にならず、すいすい登っていくことができます。
身体を鍛えてヒルクライムに挑戦する方にとっては、ズルのように思えるかもしれませんが、ガチ勢ではない筆者としては、楽に坂が上れるのならば嬉しいばかりなのです。
通勤・通学に使うのは上り坂があっても楽々なので特におすすめです。
いかがだったでしょうか。
これまでに、安いものから高いものまで、電動自転車を買って実際に乗っていた筆者の実体験に基づいた情報となります。
あなたの自転車選びの参考になれば幸いです。
外部ライター:奥野 晃一