クリンチャー、チューブラー、チューブレスレディの違いについて解説!
ロードバイクのタイヤには「クリンチャー」「チューブラー」「チューブレスレディ」などの種類があります。ほとんどの方が「クリンチャー」タイヤを利用しているとは思いますが、上級者またはプロのレースだとクリンチャー以外のタイヤを使用することが多いです。どのタイヤを使うにしても、それぞれがどのような構造によって成り立っているのかについて知っておくといいでしょう。今回はロードバイクのタイヤの種類を詳しく解説していきます。
①クリンチャー、チューブラー、チューブレスレデイとは?
今回取り上げるのは「クリンチャー」「チューブラー」「チューブレスレディ」の3つです。それぞれがどのような仕組みになっているのか理解していきましょう。
・クリンチャー
クリンチャーは最も一般的なタイヤの形式です。リムの内側にタイヤの両端を引っ掛けて固定し、内部にセットされたチューブに空気を入れます。タイヤとチューブがそれぞれ別のパーツとして組み合わせて使います。
・チューブラー
チューブラーはタイヤの外壁部分にチューブが縫い込まれている構造です。リムに対して、タイヤをリムテープやリムセメントなどを用いて接合して使います。タイヤとチューブが別々になっているクリンチャーに対して、チューブラーはタイヤとチューブが一体になっています。
・チューブレスレディ
チューブレスレディは、そもそもチューブを要しないタイヤの種類です。構造的にはクリンチャーからチューブを取り除いた感じになっており、リムにチューブレスレディタイヤを装着して使用します。チューブレスレディの場合には、シーラント剤をタイヤの内部に入れ、タイヤ内の空気を保持することができます。タイヤを購入するときには、それぞれの商品がクリンチャー/チューブラー/チューブレスレディのどれに該当するのかを確認しましょう。また、ホイールに関してもそれぞれ対応しているタイヤの形式が設定されています。
②それぞれのタイヤのメリット・デメリットは?
クリンチャー/チューブラー/チューブレスレディ、それぞれのメリット/デメリットを紹介します。
・クリンチャー
【メリット】
・パンク修理が簡単(チューブ交換だけ済む、出先のトラブルにも対応可能)
・ラインナップが多い(タイヤ、ホイール共に種類が豊富)
・コスパが良い(構造もシンプルでリーズナブル、耐久性も良し)
・携行品も身軽(チューブのみを持っていけば良い)
【デメリット】
・リム打ちパンクが起きやすい
・走行抵抗が上がる(チューブとタイヤによる摩擦)
・チューブラー
【メリット】
・走行性能が高い(軽量、摩擦もなし)
・リム打ちパンクが起きにくい
・パンク時も「スローパンク(ゆっくり空気が抜ける)」なので少しは走れる
【デメリット】
・タイヤ交換が難しい
・コスパは△(ホイールも高額でタイヤも使い捨てになる可能性大)
・チューブレスレディ
【メリット】
・走行性能が高い、乗り心地が良い
・リム打ちパンクもない
・パンクしたときはチューブを入れてクリンチャー化で乗り切れる
【デメリット】
・タイヤの脱着が難しい
③ホイールやタイヤの選び方
タイヤやホイールを選ぶときには、まず「クリンチャー」「チューブラー」「チューブレスレディ」のどれにするかを決める必要があります。ほとんどのライダーの方はクリンチャーを利用していると思いますが、それはやはり脱着の容易さ、ライド中もチューブだけを持っていけばいいという身軽さが理由です。一番使い方がわかりやすいという特徴があるので、初心者の方や、そこまでタイヤなどにこだわりがないのであれば「クリンチャー」を選ぶべきです。
「チューブラー」や「チューブレスレディ」を選ぶ人は、ロードバイクに慣れた中級者以上で、より走行性能を高めたいという目的で使うといいでしょう。クリンチャーよりも走行抵抗を抑えることができるので、より速く走ることを求める人におすすめです。ただし、日常的なサイクリングにおいては使い勝手が良いとは言えないので、レースの本番など用途を限定して導入するといいでしょう。
④まとめ
ロードバイクのタイヤの種類について解説しました。クリンチャー、チューブラー、チューブレスレディなど、色々な種類がありますが基本的には「クリンチャー」を使うのが無難な選択で、それ以上の性能を求める人が「チューブラー」や「チューブレスレディ」を選ぶというのが一般的です。