自転車スポークの組み方を徹底解説【初心者向け】
自転車のスポークを組む方法
①リム選び②ハブ選び③スポークの本数を決める④スポークの長さを計算。これがスポークの組み方の手順です。詳しく解説します。
自転車のスポークを組む方法①リム選び
オフロード用・オンロード用など、あなたの自転車の合ったリム幅をはじめに確認してください。それと、チューブのバルブ方式も考慮してリム幅を選んでください。これについては自転車屋さんに駆け寄ったほうが早いかもしれません。
自転車のスポークを組む方法②ハブ選び
ハブ(スポークの穴)選びでは、後輪の幅に合わせて選ぶといいです。
自転車のスポークを組む方法③スポークの本数を決める
スポークの本数は、先ほど解説した規定があるのでそれを見ていけばいいかと。なお一般的なスポークの本数は4本組です。ハブの数は24個または16個ですね。
自転車のスポークを組む方法④スポークの長さを計算
ハブの左右フリンジの長さ、フリンジの直径、スポーク穴の直径リムのERDから、スポークの長さをだすことができます。この4つの手順をやってから実際にホイールを組んでいきましょう。
【自転車のスポーク】何本組が一般的?
自転車のスポークは8本組が一般的です。とはいえ、いきなり8本組と聞いて意味分からない人もいると思うので詳しく解説します。
自転車のスポーク「4本組(2クロス)」
4本組は「2クロス」とも呼ばれており、ハブの数は24個もしくは16個あります。4本組を利用したホイールは、他の本数よりも一番軽いです。
自転車のスポーク「6本組(3クロス)」
6本組は「4クロス」とも呼ばれており、ハブの数(穴の数)は、32個もしくは28個あります。ちなみにハブについては、スポークを入れるネジ穴みたいな物だと思ってください。
自転車のスポーク「8本組(4クロス)」
8本組は「4クロス」とも呼ばれており、ハブの数は36個あります。8本組は、いちばん重いホイールができる感じです。つまり、本数が増えれば増えるほど、重くなるのです。強度は8本組が最強。
結局おすすめの本数は?
一番頑丈なホイールを作るなら8本組(4クロス)に組むといいです。多少は重量が増えてくるのですが、振動を吸収しやすいホイールを作ることができるようになります。さらに、6本組や4本組だと、スポークのテンション(張り)が緩むのですが、8本組だとその心配はいりません。ゆえに振動吸収性と丈夫さを考慮するなら、8本組がよさそうですね。自転車スポークの組み方「ラジアル組」と「タンジェント組」
自転車のスポークの組み方は大きく分けて「ラジアル組」と「タンジェント組」の2種類があります。それぞれ詳しく解説します。
自転車のスポークの組み方:ラジアル組
ラジアル組は一般的なスポークの組み方とは違い、スポークがごちゃごちゃしてなくて、放射状に伸びているモノのことです。リムブレーキモデルのロードバイクが、このラジアル組を採用しています。
自転車のスポークの組み方:タンジェント組
タンジェント組は、ほとんどの自転車に使用されており、すごく一般的な組み方です。特徴としては振動吸収性が高いことがあげられます。組み方の種類は全部で4種類あるので、詳しく解説しますね。
タンジェント組には4種類のパターンがある
組み方のパターンは「イタリアン組」・「逆イタリアン組」・「JIS組」・「逆JIS組」の4つ。詳しく解説します。
パターン①多くのロードバイクで使われている「イタリアン組」
自転車を右から見るのと、自転車を左から見た場合で、イタリアン組は、手前のスポークがそれぞれ同じ位置に見えます。例えば自転車を右から見たとして、右に90度のスポークがあるとします。そして左側から自転車を見ると、左に90度のスポークがある感じ。また、後輪を左から見てハブの外側からでているスポークは、車輪の回転方向とは逆に向かっています。これがイタリアン組なんです。ハブの一番上を見ると分かりやすい。
パターン②ディスクブレーキ仕様のロードバイクに「逆イタリアン組」
逆イタリアン組は、イタリアン組の真逆と覚えてもらうと分かりやすいです。では例をだします。イタリアン組で後輪を左側からみてください。ハブの上にあるスポークは外側からでていいますが、逆イタリアン組は、内側からスポークがでているんです。これが逆イタリアン組。また、逆イタリアン組はディスクブレーキ仕様のロードバイクに、よく採用されていますよ。
ターン③多くの自転車で使われている「JIS組」
JIS組はイタリアン組と同じような仕組み。ハブの上の方を見ると、イタリアン組の場合は外側からスポークがでていますが、JIS組は、内側からスポークがでています。そしてJIS組の場合は、ホイールを右から見ても左から見ても、スポークの出方が同じ。つまりJIS組は左右どっちから見ても、スポークの出方が同じなのです。
パターン④ほぼ使われない「逆JIS組」
逆JIS組は、JIS組のスポークの出方が真反対なだけです。JIS組だと内側からスポークがでていますが、逆JIS組は、外側からスポークがでています。そして逆JIS組は、JIS組と同様に、ホイールを右から見ても左から見ても、スポークの出方は同じです。とはいえ、逆JIS組はほとんど使われることはありません。
結局おすすめの組み方はなあに?
今まで複雑なことをいろいろと書いてきましたが、結局おすすめの組み方は、「イタリアン組」です。見た目も変ではないですし、強度も強く、早いスピードをだすことだって可能ですから。とりあえずはイタリアン組でよさそうです。
【4本組・2クロス】
ICAN AERO Sリアホイールは4本組で2クロスパターン。丈夫さは8本組よりも欠けますが、軽さを最重要視したホイールになっています。日常乗りで、楽に早く、自転車を走らせたい方に必見です。さらにこのホイールには、NOVATEC(ノバテック)というハブを採用しています。NOVATECは1971年から、ブランドやメーカーにハブを供給し始め、NOVATECを購入したサイクリスト達からにもその技術力が認められています。
【ラジアル組】
NOVAシリーズフロントカーボンホイールには、ラジアル組とCX-Rayというスポークを採用しました。ラジアル組だと丈夫さに少し不安を持つと思いますが、スピードを重視したい人に提供したい一品。ただ、CX-Ray スポークを採用しているのでとても頑丈です。他のスポークの場合、縦方向に押すとスポークが多少しなるのですが、このスポークは違います。縦方向に押してもしなりません。
まとめ
以上が自転車のスポークの組み方でした。スポークの組み方やパターンは、様々な種類があるので、あなたが自転車を乗る目的に合わせて改良していくといいでしょう。記事一覧はこちらの自転車ブログです。
1コメント
参考になります。ありがとうございます。