クロスバイク入門 実用的な乗り方選び方
コロナ禍の影響で、自転車での移動が増えているという統計があります。
通勤に、買い物に、自転車の出番が増えるのは、自転車を愛するICANスタッフにとってもうれしい話です。
そして、ママチャリを卒業して、もう少し走りに向いた自転車を考える時が来たとき、クロスバイクの存在が浮かび上がってきます。
これが、なかなかに楽しいノリモノなんです。
今回はクロスバイクの実用的な乗り方選び方などについてご紹介いたします。
1 クロスバイクの良さ
クロスバイクのような本格的な自転車にはじめて乗り換えた時、なんてラクで速いんだろうと思うはずです。しかも軽い。クオリティの高さを感じる瞬間です。
停めて新しい愛車を眺める。「絵になってるな」と感じるはずです。
もちろん、乗りこなしには、最初多少のコツを要します。
乗車ポジションが今までと違うことに気付くでしょう。
ペダルを踏みこむ足は、踏み下ろすと、伸び切る一歩手前までまっすぐになります。
こうして、最大限の力がバイクに伝わるのです。
このポジションをとるためにサドルを上げると、停車時の足がほとんど地面に着きません。
自然とサドルから降りて体を前に出し、フレームを立ってまたぐようになります。片足はペダルに乗せておきます。
これは、ロードバイクをはじめとするスポーツバイクの流儀です。
カッコイイじゃありませんか。
2 クロスバイクを街で使う
今回のテーマは 「クロスバイクは実用になるか?」 というものです。
まず結論を申します。
実用になります。
ちょうどスポーツカーで買い物に行ったり、通勤に使ったりするような感覚です。
実行している人だけが知るひそやかな歓びです。実用プラスアルファの世界です。
クロスバイクを買ったら、街で使うためのパーツを追加しましょう。
スタンドは付けた方が便利です。スタイリッシュにまとめたければセンタースタンドがおススメです。ちょっと使い方にコツがいりますが。
ライト、ベル類も装備されていない場合が多く、それらは必須の装備です。
雨の日にも乗るためには、タイヤの泥よけがあったほうがいいでしょう。
調べて見ると、外観のイメージを壊さないさりげない形の泥よけが売られていることに気付くでしょう。
風雨にさらした時のサビ対策については配慮が必要です。この点についてはママチャリの方が優れています。出来るだけ屋根の付いた場所に保管することをお勧めします。
3 予算と選び方
一般的に、クロスバイクは5万円~10万円が中心価格帯です。
このクラスであれば、どのモデルを選んでも満足のいく結果が得られるでしょう。
ところで、クロスバイクとは、もともとロードバイクとマウンテンバイク(MTB)の中間的な性格のバイクです。実用性を意識したオールラウンドなキャラクターが与えられています。
一口にクロスバイクと言っても、ロードバイク寄りの性格かMTB寄りかの違いはあり、簡単に見分けるには、タイヤに注目するといいでしょう。
細めのタイヤはロード寄り、太くなると不整路も意識したMTB寄りということになります。
カタログ、雑誌、店頭などであれこれ迷いながら自分の一台を探し出すのは楽しい作業ですが、基本的に見た目で選んで間違いないでしょう。カラーリング、プロポーションなど、いくつかを検討しているうちに目が肥えて、自分なりの判断基準が出来上がるようになるはずです。
4 クロスバイクを構成するパーツ
この章では、少し専門的なお話も出て来ますが、自転車を知る上での参考になると思います。
① フレーム
現在、自転車フレームの材質は主に3種類あります。
スチール(ハイテンション鋼またはクロモリ鋼)、アルミ、カーボンです。
クロスバイクに用いられるのはスチールとアルミが主流です。
どちらが良いかというよりも、乗り味に違いがあり、スチールは多少重いけれどしなやかで乗り心地が良く、アルミは軽量で硬質な運動性能を持っていると一般的に言われています。
フレームには何種類かのサイズがあり、自分の身長に合ったものが選べます。
フレームは完成車の重量を決定する大きな要素ですが、クロスバイクであれば、大体11~12kgが標準的なところです。
② タイヤ・ホイール
タイヤの直径を表す700Cという規格のものが主流で、小柄な人向けに650Cという一回り小さめのサイズもあります。
太さは、25C~45C(幅をミリで表しています)まで様々な太さがありますが、主流は28C~32Cとなります。
空気入れもゲージ付きのものを揃えておく方がいいでしょう。指定空気圧はタイヤの側面に記載されています。
空気を入れるバルブはフレンチバルブという形式が多く、ママチャリの英式とは異なりますので、注意が必要です。
③ 変速機
変速機が付く理由はご存じのように、足の回転数と強さをできるだけ一定に保つことにあります。効率的でラクな走行を可能にしています。
現在、フロント側のギア(ペダルの付いている大きなギア)の枚数は、1枚のものから3枚のものまであります。
多ければ良いというものでもなく、街乗りには2枚のものがオススメで、それがトレンドになりつつあります。
④ ブレーキ
クロスバイクのブレーキには主にリムに付くVブレーキと、最近増えて来たディスクブレーキの2州類があります。
ディスクブレーキの効きの良さには定評がありますが、従来のVブレーキも効きは良く、実用上何の遜色もありません。
ディスク装着モデルは約1万円高くなると言われており、コストパフォーマンス重視であればVブレーキを選んで間違いありません。
⑤ハンドル
クロスバイクのハンドルはストレートタイプが主流ですが、完全なストレートタイプよりも、多少湾曲したタイプのものが腕になじみオススメです。
ブレーキレバーは短めのものが付いていますが、これは、指を2本または3本でレバーにかけるのが基本だからです。
5 保険・盗難の話
5万円を超える価格の自転車は、盗難にも気を遣います。実用に使うならなおさらです。
しっかりとチェーンロックをかけ、できれば地面からの固定物につなぐのが基本ですが、万一の時の保険も検討してみる余地があります。
費用も月額500円程度からと、一回のコーヒー代程度で加入でき、安心が買えるなら安いものかも知れません。
6 改造するなら
泥よけのことは先にお話しましたが、既製のものをさらに極限までカットすると、とてもスタイリッシュなバイクが出来上がります。工作好きな方にはお薦めしたい裏技です。
バイクの性能アップ/軽量化にもっとも効果的なのがホイールの交換です。
私達ICAN では、その最良の答えを用意しています。
次のサイトでぜひ確認してみてください。
7 まとめ
私達ICANスタッフも、ツーリング以外の街乗りに、クロスバイクは捨てがたい存在です。もちろん、気が向けばちょっとした遠出にも充分使えるものです。
街乗りで始めたクロスバイクで自転車の楽しさを知ってもらえることは、私達にとっても、大変うれしいことです。
ICANは常に応援しています。
【参考記事】