クロスバイクをメンテナンスするときに使う工具
クロスバイクをメンテナンスするときに使う工具
クロスバイクに限りませんが、全ての自転車はメンテナンスして乗るものです。
特に、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ車は他のシティサイクル(ママチャリ)などよりもメンテナンスをしっかりする必要があります。
シティサイクルに比べてスピードも出るし、距離も長く乗るからです。
メンテナンス内容
メンテナンスに関しては、他の記事ではお知らせしましたが、「日常点検」と「定期点検」があります。
日常点検は、日々自転車に乗る前にできる簡単なチェックです。
定期点検は、1年後となどプロのメンテナンスを入れることだとお考え下さい。
今回ここでお知らせするのは「週末メンテナンス」とでもいうべき、自分でできる点検とメンテナンスです。
本体を掃除して、1週間の汚れを拭きとったり、ねじのゆるみが無いか確認したり、フレームにヒビや我が無いか確認したりするのが主な内容です。
メンテナンスに必要な工具
メンテナンスに必要な工具をお知らせします。
工具は言い始めたら果てしないので、今回は「週末メンテナンス」で必要なものをお知らせします。
1.モンキー
2.レンチ
3.ラチェット・レンチ
4.ドライバー
5.潤滑油
6.グローブ
7.ウエス
それでは、それぞれについてお知らせします。
モンキーについて
紹介しておいてなんですが、自転車のメンテナンスにおいてモンキーの出番はほとんどないと言えます。
レンチと違って色々なサイズの六角ボルトを回したりでき、汎用性は高いのですが、画像の赤丸部分が動きます。
スライドするだけならばまだいいのですが、回す方向にもほんの少しですが動くので、力を込めてボルトを回す際に、エッジを痛めるのです。
つまり、簡単に言い換えると、何度も使うとボルトをダメにするのがモンキーです。
もちろん、正しく使えばその確率は低くなるのですが、ボルトの頭にぴったり合わせて使うというのは意外なほど難しいのです。
機械の調整なども経験している筆者としては、精密な装置などの調整の時にモンキーは使いません。
何本も必要になってしまいますが、スパナを使っています。
スパナについて
スパナは、何本も必要になりそうなのですが必要なサイズだけ買えばそれほど高価な工具ではありません。(高級工具のことに限定するのならばスパナ1本でも高価ですが……)
ホームセンターなどでは6本セットで1000円以下で売られています。
それでも悪くはないのですが、どうせ使わないサイズもあるので、1本500円とか、1000円くらいのものを買うとボルトを痛めません。
工具に関して言えば、高ければ高いほどいい工具である確率は高いです。
メーカー名や人気商品を選んで買うのもいいでしょう。
人気がある商品は、人気があるだけの理由があることが多いです。
■ラチェット・レンチについて
ラチェット・レンチはペダルを固定しているボルトの増し締めなどに使用します。
普段のメンテナンスにはほとんど登場しませんが、ないと手が出せない部分があるので、折を見て手配されることをおすすめします。
セットで3000円くらいのものもあります。
1個1個を買うこともできるのですが、レンチの場合はセットがおすすめです。
専用の箱に入ってきますので、ビットを失くしません。
また、何ミリがどことすぐに分かり、作業もしやすいです。
1個1個持っていると、意外となくします。
筆者は工具箱込みで、1万5千円くらいのものを買ったのですが、とりあえず困ることはありません。
正直、工具としてはそんなに高価なものではないので、偉そうには言えませんが、このくらいのレベルならば「週末メンテナンス」程度ならば特に困りません。
■ドライバーについて
ドライバーは普通のプラスドライバーで十分です。
1番、2番、3番とあるのですが、2番を買っておけば自転車のメンテナンスで困ることはないでしょう。
画像は電動ドライバーですが、自転車のメンテナンスにおいて電動である必要は全くありません。
■潤滑油について
潤滑油は、クレ556が有名です。
人によってはCRCと呼びます。
潤滑部分に使いますが、スプロケットやチェーンに使ってもほとんど効果はありません。
粘性は低いので、走り出したら遠心力であちこちに飛び散ってしまうからです。
多くの場合、ズボンの裾が汚れたり、本体フレームが汚れたりしますので、チェーンの潤滑には専用の物を使われることをおすすめします。
■グローブについて
筆者も最初は要らないと思っていたのですが、メンテナンスをすると必ず手が汚れます。
特に爪の間に入る黒い汚れは清潔感がありませんし、ちょっと手を洗っても取れません。
それが嫌で週末のメンテナンスをしなくなってしまうので、ぜひグローブを使ってみてください。
別に高価なものである必要はありません。
100円ショップで売られているものもありますし、薄手の使い捨てなど50枚とか100枚入ったものもあります。
滑り止めの要素というよりは、手が汚れないために使うと便利です。
■ウエスについて
ウエスは、「ぼろ布」のようないみです。
雑巾と思っていい訳ですが、大事な自転車を拭くのだから、あまり汚いものはNGです。
使って汚くなったら洗うのではなく、捨てられるものが最適です。
洗うことを考えると拭くときに手加減してしまうのです。
指が入らないような隙間の掃除のときには、ウエスを構えておいて、クレ556で洗い流すような使い方もあるので、使い終わったら捨てましょう。
このようにほんの少しの工具・道具でOKですので準備してメンテナンスすると、メンテナンスが楽しくなります。
また、メンテナンスが終わるとすぐに自転車に乗りたくなるのがメンテナンスあるあるです。
ぜひ試してみられて下さい。
外部ライター:奥野 晃一