E-bikeという名の電動アシスト自転車
電動アシスト自転車のなかでもスポーティーなモデルをE-bikeと総称します。
すでに、かなりのモデルがラインアップされており、クロスバイク、ロードバイク、MTB、ミニベロと、ひととおりのタイプが揃います。
今回は、トレンドをさぐるため、実際に市販されている代表的なモデルを何台かとりあげてみましょう。
〈とりあげるE-bikeについて〉
いずれ劣らぬ魅力的なE-bikeたちです。
そのモデル名をまず、あげておきます。
① クロスバイク
・ ブリヂストンTB1e
・ Van Moof S3
・ スペシャライズド VADO SL 4.0
② ロードバイク
・ ヤマハ YPJ-ER
③ MTB
・ TREK Powerfly5
④ ミニベロ
・ BESV PSF1
⑤ E-bike用フレーム
・ ICAN E02
以上の7モデルです。
それでは、順にご紹介していきましょう。
1 ブリヂストン TB1e
クロスバイクタイプですが、すべての電動アシスト自転車の中でも売上上位を占めているほどの超人気モデルです。
価格が142,780円(税込)とリーズナブル。
減速時のエネルギーを利用した回生モーターで走行中の充電ができ、航続距離が最大130kmと長いこと、両輪駆動で安定感があることなど、見るべき点の多い優れたE-bikeです。
回生モーターゆえの、空走感が希薄なこと、フレームサイズが450㎜の1サイズであることが多少気になる点ですが、納得の1台です。
2 Van Moof S3
オランダ発の、すべてが未来的なE-bike。
ハイテク満載で、ロボットのような感覚さえ味わえます。
価格も250,000円(税込)とE-bikeとしては意外なほど安く、注目に値します。
しかし、現在、東京以外では店頭販売されておらず、ネット販売となります。
今後、代理店整備が進み、その良さが理解されれば、業界にかなりの影響力を持つのではないかと期待されます。
3 スペシャライズド VADO SL4.0
言わずと知れた、あのスペシャライズドのクロスバイク型E-bikeです。
現在、E-bikeのモーターユニットは、シマノ、BOSCH、YAMAHA製がほとんどを占めている中、自社のユニットを開発するあたり、さすがの感があります。
価格は、363,000円(税込)とスペシャライズドらしい高級機ですが、バッテリーがダウンチューブ内臓でスタイリッシュ、15,9kgと軽量で、アシストなしの走行にも無理がありません。E-bike業界に与える影響力も無視できないでしょう。
4 YAMAHA YPJ-ER
電動アシスト自転車のパイオニア、ヤマハ製の、しかもこれはロードバイクです。
ヤマハ自社製のモーターユニットはパワフルなアシスト感に定評があります。
352,000円(税込)の価格が付いています。
油圧ディスク、シマノ・ティアグラのコンポ、700×35Cタイヤ、重量は19.6kgとやや重めですが、プラスエコモードで公称242kmのロングライドを実現しています。
これなら、100km程度のツーリングにも安心して使用できるでしょう。
5 TREK Powerfly5
MTBのリーダーメーカー、TREKです。
MTBはE-bikeとの相性が良いとされています。
それは、登りにおいて顕著であり、ライン取りを楽しみながら登れる余裕が生まれるとともに、下りへの体力が温存できることが大きなメリットとなります。
バッテリーがダウンチューブに内蔵されており、しかも取り外し可能。シンプルでスタイリッシュなデザインです。
定評のあるBOSCHのハイエンドユニットが搭載されています。
6 BESV PSF1
折りたたみミニベロバイクからは、このモデルをご紹介します。
スタイリッシュなデザインが売りのBESV(ベスビー)です。
メインフレームを折りたたまないことで高い剛性を確保。
重量は18.3kgですから輪行は無理で、もっぱら車で運ぶ折りたたみバイクと考えれば、その存在理由が浮かび上がってきます。
20インチ(406)のタイヤにより、意外に軽快な走りが楽しめます。
7 ICAN E02
最後は、私たちICANのE-bike用フレームです。
MTB用の頑丈なカーボン製です。75,300円(税込)となっています。
モーターはシマノE8000専用で、フレーム重量2.35kg、27.5サイズのホイールが指定されています。自分だけのMTBを組むのはワクワクの経験となるでしょう。
柔軟な対応をおこなっていますので、なんなりとご相談ください。
8 まとめ
今回は、ICANブログはじめての、他社の製品紹介を試みてみました。
E-bike界に影響力があると思われるモデルをピックアップしてみましたので、
現在のE-bikeの状況と今後を知るうえで、何らかの参考になると思います。
個人的には、Van Moofが気になるところです。
スマホ連動で機能満載は当然のこと、盗難防止の仕掛けまでハイテクで、未来的な感覚が存分に楽しめそうです。ただ、販売・サービスのルートがぜい弱で、早く近所のショップでも買えるようになれば面白いと思います。
ICANもMTBのフレームを開発するなど、E-bikeに照準を合わせつつあるのはご覧の通りです。今後のICANの動向にもご注目ください。
【参考記事】