電動自転車は駆動部を選ぶ時代に
日本では、電動自転車が徐々にメジャーになってきました。
幼稚園にお子さんを送っていくお母さんの自転車の多くは電動自転車になってきた印象です。
2020年ごろから、シェアサイクルも東京や大阪、名古屋などで「シェア電動自転車」のサービスが開始されています。
いよいよメジャーになった一方で、実は日本は海外に比べて遅れています。
日本の現状と海外の常識をお知らせします。
■日本のシェアサイクル
シェアサイクルは、予め設置されたポートと呼ばれるエリアに置かれた自転車を時間で借りて、既に設置されているポートに返却するまで自転車を借りられるサービスです。
ポートの多くは、コンビニに設置されていて、借りた場所とは違う場所に返却することができるので、通勤・通学に使っている方も多いようです。
まだまだシェアサイクルの多くはシティサイクルですが、東京や大阪、名古屋などでは電動自転車もシェアサイクルとして登場しています。
ポートが増えることで借りられる場所が増え、返却できる場所が増えるサービスですが、小規模だとあまり便利ではないのです。
初期投資が大きいことから「メルカリ」が展開していた「メルチャリ」は撤退し、別会社が「チャリチャリ」として事業を引き継ぐなど必ず儲かるビジネスとは言えないようです。
■日本の電動自転車
日本の電動自転車は、1993年、ヤマハ発動機がモーターにより人力をアシストする電動アシスト自転車「PAS」が最初と言われていて、これは世界最初の量産品でした。
2018年には、各メーカーからe-Bikeが発売され、さまざまな形やモデルが充実してきました。
一部では、この年を「e-Bike元年」と呼ばれています。
2010年ごろには、欧米で「e-Bike」と名で注目され、ブームになりました。
日本へは逆輸入で人気に火がつき現在の様に普及してきました。
今日では、日本の電動自転車です。ママさん用の電動自転車が多くて、ハンドル付近や、後ろの荷台部分にチャイルドシートを付けたものを多く見かけます。
お母さんと子供さんの体重まで合わせると、それなりに重いので、漕ぎだしや停止に負担が大きいのです。
電動自転車は漕ぎだしにはモーターがアシストしてくれるので、楽々乗れます。
その便利さが受けて、電動自転車の多くがお母さんのためものになっているようです。
自転車屋さんに行っても、広告を見ても分かりますが、日本では電動自転車は完成品しか売られていません。
ハンドルやタイヤ、変速機、駆動部(ドライブユニット)に選択肢はないのです。
他の車種を考えてみても、ロードバイク以外は部品を買って自分で組み立てると言うのは、ほんの一部の人の趣味の世界となっています。
日本でも電動自転車は、ロードバイクタイプ、マウンテンバイクタイプ、シティサイクルタイプなどあるのですが、どうしてもマイノリティです。
しかも、ほとんどすべてが完成品です。
■海外の電動自転車E-bike
海外では、E-bikeと呼ばれ、電動自転車が乗られています。
駆動部(ドライブユニット)があり、それに合わせたフレームが開発され、ロードバイク同様にフォークやタイヤ、ハンドル、サドル、変速機など全て自分が好きな部品を選び、組み立てることができるようになっています。
日本仕様は時速24kmになるとアシストを止めるようになっていますが、時速10kmから24kmまでアシスト力を弱める仕様になっています。
海外仕様は25kmでぴたりとアシストが止まります。
日本仕様は時速18kmから24kmまでのアシスト力が海外仕様に比べて弱いのですが、その分バッテリーが長持ちします。
個人的には日本仕様が実用的かなと思います。
海外仕様はその国の事情に合わせて最適になっているのだと思います。
ICANでもE-bikeのフレームを販売しています。
ぜひチェックされてください。
カーボンEバイクフレームE11