ロードバイクカーボンホイール 7つの疑問
ICANでは、今までにも、ロードバイクカーボンホイールの記事をたくさんとりあげてきました。ここでは、少し切り口を変えて、普段みなさんが疑問に思っていることをまとめてみました。ご参考になれば幸いです。
リムハイトとロードバイクカーボンホイールの関係は?
ロードバイク乗りにとって、リムの部分が分厚く見えるリムハイトの高いホイールは、ちょっとカッコいい憧れの存在です。これは、主にエアロ効果を狙ったもので、高速で走ってみるとスピードの違いが明らかにわかるほどです。実は、この形は、ホイールのカーボン化によって初めて実現したものです。それまでのホイールは、主にアルミで出来ており、エアロタイプのリムを造るには重すぎて実現不可能だったのです。
現在、リムハイト35~40㎜以上のものをエアロホイールと呼んでいますが、それ以下の高さのものはアルミ製、それ以上がカーボン製の材質が多いのが、現在のホイールマーケットです。
登りに向いたホイール、高速に向いたホイールの違い
登りがラクなホイールはひたすら軽量なことが条件です。カーボンとはいえ大幅なエアロ化は重量がかさみますから山道には向いていません。リムハイト35㎜がその分岐点といえるでしょう。これに対し、直線で少しでも速度を伸ばしたいライダーなら、多少重くてもエアロを選びます。軽量化が効くのは坂道と発進・加速時です。いったんスピードに乗ると重さはあまり関係なくなってくるのです。
普通のツーリング主体で、オールマイティを求めるなら、両方の中間、あるいは、これらのことを踏まえた上で自分の好みを重視すればよいでしょう。ご存じだと思いますが、リムハイトが高くなるほど、横風の影響を受けやすくなることは、忘れないでおきたいものです。
アルミホイールの方が剛性は高い?
ホイールの剛性は、リムの材質、デザイン、構造、スポークの材質、組み方で変わってきます。したがって、一概に言うことはできませんが、アルミの方が剛性を出しやすいのは事実です。これに対し、カーボンホイールはリムハイトを高くすることで剛性アップを獲得しています。
アルミが入力をダイレクトに地面に伝えるのに対し、カーボンは独特のたわみを持って地面に伝える傾向にあります。カーボンは乗心地が良いとされるのも、このたわみが効いているものと思われます。単純にどちらがいいというものではなく、ソフトなフレームには硬いホイール、剛性の高いフレームにはたわみ感のあるホイールといったマッチングの妙もあり、ロードバイクの世界を奥深いものにしているといえます。
ロードバイクカーボンホイールとブレーキ熱の関係
カーボンホイールが出始めた頃は、ブレーキ時の熱でカーボンが溶けた! などと話題になったものでした。溶けるのはともかく、カーボンは熱に弱いのは事実です。今では、そんなことはバイク乗りの常識になっており、カーボンホイールにはカーボンなりの乗り方があるものと理解されています。具体的には、カーボンのリムブレーキは下りでの連続ブレーキがNGとなります。アルミリムなら連続ブレーキはOKなのに、です。それを 「ひどく扱いにくい代物だな」 と感じるか、 「面白そうだ、挑戦してみよう」 と感じるかは人それぞれでしょう。
ただ、ひとつ言えることは、ロードバイクはお買い物自転車ではないということです。乗り方をわかった人たちが趣味の領域で味わうものです。であれば、軽量化の代償にブレーキングの特別な技術を要求されたとしても、それはむしろ乗りこなす喜びに値するものにさえ成り得るのです。
ディスク化にどう備えたらいいの?
ディスクブレーキホイール搭載されているA9ロードバイク 詳しく見る
ディスク化は、さきほどの 「カーボンは熱に弱い」 ということと関連があります。カーボンホイール初期の頃に、ロードバイク乗りは、適切なブレーキングを体得していきました。それと同時に、カーボンホイールにもっと適したブレーキはないのか、と模索したのです。この時すでに開発されていたディスクブレーキに白羽の矢が立ったのは当然のことといえます。
メーカーはカーボンホイールのディスク化に乗り出します。ここで問題となるのが、ディスクブレーキは従来のフレームにポンと後付けできないということです。ホイールもフレームもディスク専用のものが必要になります。つまり、ロードバイクを買い替えるタイミングでないと、ディスク化は無理ということです。これが、ホイールのディスク化がスローであることの原因のひとつかもしれません。多数のバイク乗りは、現在、微妙な選択を迫られているといえるでしょう。
しかし、リムブレーキがなくなるわけではありません。現在でも市販の半数以上のロードバイクはリムブレーキを採用しています。「ディスク化の様子を見よう」 などと迷っていては、せっかくのカーボンホイールのパフォーマンスを味わう時期が遅れてしまうことになります。
ロードバイクカーボンホイールの耐久性
DT AERO 50ロードバイクカーボンホイール 詳しく見る
耐久性については、アルミとカーボンの勝負結果がすでに出ています。その勝負、引き分けか、カーボンが少し勝つといったところです。寿命の目安は2万キロ。つまり、1か月に200km乗ったとしても、約8年もつ計算になります。
ホイールの寿命に関係するのは、スポークの問題もあります。つまり、スポークが伸びて、テンションが落ちてくると、ホイールの性能は落ちます。新品のホイールに履き替えると、ものすごく性能が高く感じられるものですが、それには、こんな理由もあるのです。もちろん、スポーク調整のできる自転車屋に頼めば解決する問題ではありますが。
最近注目の中華ホイールの実力は?
製品開発、生産技術、テスト部門、販売部門、どれをとっても最近の「中華ホイール」は侮れません。中国の自転車メーカーであるICANが苦慮しているのは、「中華ホイール」をひとまとめにして論議されていることです。私たちICANは自転車好きが始めたメーカーです。利益優先のメーカーではありません。世界に認められるいいものを安く提供することに情熱を注いでいます。
そんなメーカーは中国には他にもあります。志のあるメーカーが一団となって中国の自転車業界を盛り上げていく、素晴らしいビジョンを私たちは持っています。2年間保証をおこなっているのは、そんな私たちICANの自信のあらわれです。
中華カーボンホイールに関する記事は中華カーボンホイール購入ガイドをご参考ください。
ICANのロードバイクカーボンホイール ラインアップ
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カーボンホイールのエントリークラスとして人気のクラシックシリーズです。
Alpha 詳しく見る
2019年発表の新シリーズ。耐熱対策も万全です。
FL 詳しく見る
”Fast & Light"のFLシリーズ。ディスク対応モデルや、G3モデルも揃っています。
AERO 詳しく見る
FLをさらに軽量化したアッパーミドルの先鋭的シリーズです。
DT 詳しく見る
最高の製品をリーズナブルに。ICANのフラッグシップシリーズです。
おわりに
いかがだったでしょう。ロードバイクの世界が、カーボン化によって大きくその姿を変えようとしている現状が、少しはおわかりいただけたかと思います。まだまだ話し足らないことがたくさんあります。もし、他に聞いてみたいことがありましたら、どんどんリクエストください。最後までお読みいただきありがとうございました。
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