ロードバイクホイールとタイヤのトレンドは?
ホイールとタイヤの関係、気になりますね。
ましてや、タイヤは消耗品。つぎのタイヤのサイズをどうするべきか、ホイールとフレームとのマッチングは? いろいろと楽しくもあり、悩ましくもあるところです。
ここでは、おもに、サイズ的な面から見てゆきたいと思います。
1 ロードタイヤの進化が目覚ましい
① 転がり抵抗の再検討
ロードタイヤ、以前の主流は23Cでした。ところが、現在の主流は25C~28Cとなっています。一見細いタイヤの方が速く走れるように思えます。しかし、自転車のタイヤに関しては、ある程度太い方が転がり抵抗は軽減できる、ということが近年になって言われてきたことです。
これは、タイヤにかかる荷重が同じであれば、23Cよりも25~28Cの方が接地面の前後長が短くなる→タイヤの変形量が少なくなる→転がり抵抗が減少する、という理論です。
では、ロードバイクとしてどの程度のサイズがベストか、ということですが、現在の主流である25C~28Cが最適解であるといえるのではないでしょうか。
32Cという選択肢もあるのですが、フレームとの関係、重量増、空気抵抗増といった面から、現在のところは主流にはなり得ていません。
② グラベルロードの出現
近年になり、グラベルロードというジャンルが確立されてきました。これに付いているタイヤは32C~43Cといったかなりの太さです。これは、純粋なロードバイクのように高速性、登坂性といった面ばかりでなく、悪路走破性、快適性という要素が加わることにより、その最適解がシフトしたことにほかなりません。走行性能を多少犠牲にしても、太いタイヤの方がよりメリットがあるのがグラベルバイクというわけです。
こういった需要の多様化にともない、タイヤの軽量化、高性能化も進んでいます。
今後、従来の常識が覆される場面はいくつもあらわれるかもしれません。これからの動向には目が離せないでしょう。
③ チューブレスの普及
タイヤのチューブレス化も大きな流れのひとつでしょう。
さきほどの転がり抵抗の面において、チューブレスは優れています。チューブがなくなることにより、タイヤ内部でチューブとタイヤ・リムとの摩擦が軽減されるためです。チューブレスの軽量化という点に関しては、注入するシーラントの重量がチューブにほぼ匹敵するため、劇的な改善には今のところなり得ていないようです。
パンクしにくいとはいえ、出先での万一の場合、クリンチャーに比べ修理には手間取るのも事実で、このあたりの進化には特に期待したいところです。
2 タイヤとホイールの深い関係
タイヤ幅とリム幅のマッチングについてみてみましょう。
空力を考慮した場合、次の関係が望ましいといえます。
リム外幅 : タイヤ幅 = 105 : 100
このことからも、従来から使用しているホイールにむやみに太いタイヤを履かせることは、ロードバイクに関しては、マッチングに問題が出る可能性があります。適正と考えられる目安をお知らせしましょう。
23Cのタイヤ→ 15C内寸のリム(23~32㎜の外寸)
25C~32Cのタイヤ→ 15C~17C内寸のリム(23~50㎜の外寸)
28C~42Cのタイヤ→ 19C内寸のリム(28~62㎜の外寸)
それぞれに幅があり、重なっているのは、タイヤ、リムとも同じサイズでも実寸には違いがあることと、タイヤに柔軟性があるためです。
リムが幅広くなれば重量的には不利ですが、剛性的には有利であり、今後の動向を読むカギとなりそうです。このあたりのサジ加減こそメーカーとそれを選ぶユーザーの腕の見せどころかもしれません。
3 ICANホイールの場合
ICANは、スポーツホイールを得意とする、スポーツバイク総合メーカーです。
ロードバイクホイールには以下のシリーズがあり、すべてカーボン製です。多くのモデルにディスクブレーキ対応モデルを用意しています。
- AERO リム幅25㎜ ハイト35、40,45、50、55、86㎜各種
- Alpha リム幅25㎜ ハイト35、40、45、46、50、55、86㎜各種
- FL リム幅25㎜ ハイト40、55、50㎜各種
- NOVA リム幅25㎜ ハイト25、35、40、45、50、55㎜各種
- CBW リム幅23㎜ ハイト38、50、86㎜各種
これらのモデルは、ロードバイクタイヤのトレンドを採り入れた最新のテクノロジーで制作されています。以下のページでその豊富なバリエーションを確認してみてください。
4 最後に
今回は、タイヤとホイールの関係に絞りお伝えしましたが、ホイールにとっては、多くのイノベーションの波にさらされています。ディスクブレーキ化もその大きな波のひとつと言えるでしょう。
すでに、ICANのブログではその点についてもお伝えして来ていますが、ロードバイク乗りとしては、新しい情報に敏感にならないわけにはいきません。
この場を使ってもできるだけお伝えしていきたいと思っています。
ICANのこれからの動きにもご注目ください。
【参考記事】