ロードホイールが曲がったときの対処法【修理するのは少し難しいです】
こんにちはICAN(アイカン)です。「自転車を走らせるとハンドル部分がクラクラする。」「ロードホイールが歪んだ…自分で修理するか修理に出すか悩む」今日はそんな疑問に答えていきます。ロードホイールが歪む原因は主にスポークに寿命がきたか、日々の影響です。なので今回は「ロードホイールが歪む原因」を深掘りして「自分でホイールを修理」する方法を紹介していきます。ロードホイールについて分からない人でも、ホイールの部品について分かりやすく解説しているので安心してOK。またホイールを修理にだすと大体どのくらい金額がかかるかも解説しているので参考にしてみてください。
ロードホイールが歪む原因
ホイールが歪む原因は主に2つがあげられます。大抵の場合はこの2つが原因。それは「スポーク」と「日々の影響」です。順に解説します。
ホイールが歪む原因①ほとんどスポークが原因
ホイールが歪む原因ひとつ目は、「スポーク」です。そもそもホイールは「ハブ」「スポーク」「リム」の3つで設計されており、ハブというのはホイールの中心部分にある軸を指している。リムは、ハブの外側の輪のことを指します。そしてスポークという部品が、このハブとリムをつなぎ合わせているのです。要はホイールにとってスポークは大切な部品ということですね。スポークは細くもろい部品なのでスポークが歪んでしまう事はしばしばあります。高い段差を降りたり、マウンテンバイクで走行するような激しい道の場合、スポークが折れてしまうのです。またサイクリング時に重い荷物を運ぶことも、スポークが折れる原因になります。ホイールが歪む原因①日々の影響
ホイールが歪む主な原因がスポークなら1枚の金属にしたほうがいいのではないか、と思った人がいるかもしれません。ですが、実は1枚の金属よりも細い金属でスポークで設計されたホイールの方が丈夫だったりします。というのもホイールがスポークにかけるテンション値は最低でも50キロや、その2倍だといわれている。またスポークの本数24本や30本でホイールを支えると合計重量は1トンになるそうです。なので、たった1枚でホイールを支えようとするとその2倍が1枚にかかってきてしまいます。これらのことから、スポークでホイールが設計されていた方が耐久性や性能が高くなってくるわけです。また、自転車を走行するときは下側のスポークには人の重量が加わり、どうペダルを踏み込むかによってもホイールが歪んでくるので日々の影響とも言えるでしょう。補足:ホイールが歪む原因のことを「振れ」とも呼ぶ
ちなみにホイールが歪む現象のことを「振れ」とも呼び、振れの方向(歪む方向)によって「縦振れ」か「横振れ」というのが変わってきます。自転車を正面から見たときに歪んでいれば縦振れで、自転車を横から見て歪んでいれば横振れ。そしてスポークの張り具合を調整して振れをなくす事を「振れ取り」と呼びます。
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重い荷物が原因でホイールが歪んだら「振れ取り」をしよう
振れは、ホイールが歪んでいる現象のこと。自転車を正面から見たときに歪んでいれば縦振れで、自転車を横から見たときに歪んでいれば横振れと呼びます。ここでは、振れの取り方を手順で解説していきます。振れ取りに必要な工具
ホイールの振れ取りに必要な工具は「ニップルレンチ(ニップル回し)」と「振れ取り台」。振れ取り台は、台の上にホイールを乗せてリムの振れを精密に計算してくれる工具のことです。この工具を使ってホイールの振れがなくなるまで、調整を続けていきます。では、振れ取りの手順を詳しく解説していきます。初めて振れ取りをする人でも安心して調整できるように細かく手順を分けてみました。
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振れ取りの手順
振れ取りの手順は全部で7つ。
①リムが歪んでいる部分を突き止める
まず最初にするのはリムが歪んでいる部分を”正確に”発見することです。そのためには自転車を上下逆さまにしてみてください。そして振れ取り台の先に当たった部分がホイールが歪んだ原因の場所。このとき歪んでいる部分が分かっても、その周囲も一応確認してみるといいです。
②曲がったスポークを抜く
正確な振れの位置がわかったらニップル工具を使ってスポークを抜き、自転車を上に向けてください。
今度はスポークの差し替えの前にスポークのねじ山かニップルに油をさしてください。こうすることで、のちの増し締めが楽になります。油を塗る際は振れ取り台から下ろした方がいいかもしれません。ちなみにスポークの緩みの心配がある人はロックタイトやスポークプレッブを塗るといいでしょう。
④振れの部分にスポークを張る
いよいよスポークを張るときです。ここで注意しておいて欲しいのがスポークの交差。この交差の位置などを間違えてしまうとホイールのバランスが崩れることになるのでよく確認しておきましょう。
⑥ニップルを締める
ではニップルを締めてください。コツは手で途中まで回し、ニップル回しを使うと簡単です。
⑥周りのスポークも貼る
次に、先ほど調整したパーツの隣にあるスポークも一緒に調整します。ついでに他のスポークも調整する感じです。またもし、日々の影響でスポークが歪んだなら全てのスポークを交換してください。日々の影響で歪んだ場合は他のスポークも歪む可能性が非常に高いからです。周りのニップルは8分の1の回転で少しだけ調整するのがコツ。
⑦振れ取り台で微調整
最後に、振れ取り台を使ってスポークがしっかりと調整できたか確認をします。調整できていればOKですが調整しきれていない場合は、歪んでいるスポークの反対側も締めるといいでしょう。
補足:縦振れの場合
縦振れの場合は多少歪んでいても気にする心配はありませんが、振れの範囲が2mm以上であれば調整してください。ここでもスポークを緩めるのではなく”締め”ましょう。
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【悲報】自分でホイールの歪みを修理するのは少し難しいです
ここまでホイール歪みの対処法を紹介していきましたが、実は素人が修理するのは少し厳しいと思います。というのも自転車を修理するプロは、全てのスポークを完璧なバランスで調節し揺れもミリレベルで生じず、ハブを中心に完全な真円を描くようにしたり以前と変わらない走行感を実現させてくれるからです。走行感は実現できなくても問題ありませんが、スポークを完璧なバランスに調節する事は安全性の面で非常に大切。とはいえ、修理に出すと結構金額がかかってくるので自分で修理したい所でもあります。
ホイールの歪みを自転車屋で修理する場合の料金
スポークを交換すると、1本につき1200円ほどで2本目以降は100円プラスされます。また車輪や、フレームからホイールを外さなくてはいけない場合は、2500円以上かかるそうです。ですが何かの事故でスポークが折れてしまった場合は他のスポークの交換をおすすめします。普通に自転車に乗っていて折れたなら、それはスポークに寿命がきたという意味になりますからね。事故で折れてしまったときはその部分の交換だけでいいでしょう。またスポークではなくニップルが歪んでいたら振れ取りを行います。ママチャリやロードバイク、クロスバイクなどの普通の自転車は5000円~で、マウンテンバイクの場合は6000円~が相場(前輪と後輪)。このようにホイールの歪みを修理するのに1000円以上は普通にかかってくるので自分で修理するのが望ましいです。ここは自分のスキルをあげるためにもファイトです!
おすすめの人気ロードホイール
最後に、弊社が販売するホイールを紹介していきます。スポークに寿命がきた場合は全てのスポークを交換するのが望ましいですが、それはとても面倒。なので、いっそのことホイールを交換してしまいましょう。
【スポークはスペイン産】エアロロードホイール「DT AERO 35」108,800円
エアロ35のホイールセットは「Sapim CX-Rayスポーク」を使用しています。スペイン(Sapim)のスポークは業界をリードしており軽量性と剛性を兼ね備えているので、ホイールを交換するならコイツ一択。またこのエアロホイールはクライミング用に設計した物で、今世の中で最も有名なDT swissハブを搭載しています。ホイール選びで絶対に失敗したしたくない人向け。【超軽量】カーボンロードホイール「AERO 40」76,670円
超軽量なホイールを探しているなら「AERO 40」がおすすめ。重量は合計286gで、この価格帯ではありえないホイールです。AeroシリーズのリムはT700とT800というカーボンの素材を組み合わせたので、カーボンホイールとなっています。またCX-Rayシリーズというスポークを使用しているのですが、こちらはスポークの疲労テストで過去最高の結果をだした。軽量で凄まじい強度を兼ね備えているので、このホイールでロードレースに出場することも可能です。CX-Rayスポークは世界中のトップクラスの自転車レーサーや、トライアスリートが使用しているのでおすすめですよ。
【コスパ最高】カーボンロードホイール「FL50」67,695円
このFLシリーズのホイールはFast and Lightからきているのですが、これはロードバイクホイールの中で最も重視される「速い」と「軽い」にちなんで名付けられたものです。またこちらのホイールには、安くて品質の良い「Novatecハブ」と「Sapim CX RAYのストレートプルスポーク」を取り付けました。そうすることで、剛性と耐久性を向上することができ、クライミングなどでの加速が簡単にできるようになります。初心者にも優しいエントリーモデル。ホイールが歪んだら自分で修理しよう:まとめ
以上がホイールが歪む原因と自分で修理する方法でした。ホイールが歪む、または折れてしまう原因は日々の影響かスポークに寿命がきていることがほとんどですが、修理にだすと1000円以上は普通にかかるので自分でホイールを修理するのがおすすめ。
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