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自転車のしみになった汚れを落とす方法【洗剤比較】

による nicole hu 18 Jun 2022 0 コメント
自転車のメンテナンスをしていると、フレームや金属部分に落ちない汚れがあることに気づくことがあります。

取れないからと言って、サンドペーパーなどで削ってしまうと、下地を痛めてしまうのでやりたくない。

しかし、汚れは落としたい。

 

そんな時に、なにを使ってどのようにすれば汚れは落ちるのか、実験してみました。

今回試した場所は、以下の4点です。

 

■実験部位

・ハンドル(金属部分)

・ハンドル(グリップ部分)

・フレーム

・タイヤ

 

■ハンドル(金属部分)

筆者の日常使い兼実験用自転車はかなり安いものなので、コーティングなどがすぐにボロボロになってしまいました。

 

ここで、まずは、コーティングとは何かをお知らせしておきたいと思います。

 

  • コーティングとは

通常、金属はそのまま(生地(きじ)と言ったりします)使うことはありません。

鉄でもなんでも、めっきなどなんらかの表面処理をしたうえで使います。

そしないとサビてしまうためです。

 

ステンレスだけは、その生地のままでもサビないので、表面処理なしで使います。

 

その上で、表面に透明の樹脂や塗料を塗るのがコーティングです。

コーティングと表面処理の違いは、意外と難しいのですが、金属の表面の性質を変えるのが表面処理で、表面の性質は変えずに別の素材で隠してしまうのがコーティングと考えれば分かりやすいかもしれません。

 

もちろん、専門的に言うと本が1冊かけてしまう程、奥が深いのですがここではそれほど重要ではないので、その辺りは専門書にお任せします。

 

今回のハンドル(金属部分)の汚れは、そのコーティングがあまり良くなくて、買って1週間くらいで剥げ始め、汚れを含んできたなくなった状態の場所です。

自転車

 

これは、布などで擦っても一切落ちない汚れです。

今回試したのは、以下の4種類です。

 

・オイル

・アルコール

・自動車用傷消し剤

・台所用洗剤

自転車洗浄

 

 

洗剤メーカー勤務の友人にも聞いてみたのですが、予想はできるけど、実際の落ち具合は実際のもので確かめるしかないという事なので、実験は無意味ではありません。

 

  • オイル…全然ダメでした。汚れに対しては全く影響ありません。

 

  • アルコール…以外にもかなり綺麗に落ちました。ただ、これは剝がれかけたコーティングもろとも汚れを落としているようです。

自転車洗浄

その後、トップコート(透明塗料)をかけるなどして何か処置をした方が良さそうです。

 

  •  自動車用傷消し剤…意外にもほとんど効果がありませんでした。傷消し剤とはコンパウンドで、要するに磨き剤です。ざっくり言うと歯磨き粉のように、比較的粒子の荒い粒が入っているので、綺麗に落ちると予想していたのですが、あまり効果的ではありませんでした。

 

  •  台所用洗剤…水で10倍くらいに薄めて使用したのですが、かなり綺麗になりました。これも予想以上の汚れ落ちでした。台所用洗剤には界面活性剤が入っているので、霧吹きなどで塗布した後、30秒程度置いておくだけで汚れ落ちがかなり良くなってきます。

自転車洗浄

 

■各薬剤比較

一番汚れ落ちが良かったのは、アルコールでした。実は、それほど期待していなかったので、最初に使ったのですが、予想以上に綺麗になってしまい、他の薬剤を試すスペースが少なくなるほどでした。

 

次によかったのは、台所洗剤です。

入手性もいいし、安いので最強ではないでしょうか。

アルコールも台所用洗剤も、マイクロファイバーの布で擦ると効果的でした。

 

■ハンドル(グリップ部分)

ハンドルは握る関係で黒く変色してきます。

自転車洗浄

 

普通に拭いても汚れは落ちませんので、台所用洗剤とアルコールで試してみました。

 

台所用洗剤…汚れ落ちはあまり良くなかったです。ゴムには効果が薄いのでしょうか。多めに塗布して、時間をおいてみましたが、あまり効果的ではなかったようです。

自転車洗浄

 

アルコール…洗剤よりは効果があったのですが、新品同様という訳にはいきませんでした。

研究の余地がありそうです。

自転車洗浄

 

■フレーム

フレームは塗装の上、トップコートがされています。

あまり機械的にゴシゴシやるとトップコートが剥がれたり、その下の塗装まで剥がれてしまうと処置が大変です。

 

なんとか薬剤の化学的方法できれいにしたいところです。

まずは、水とマイクロファイバーの布でゴシゴシしてみましたが、ほとんど落ちませんでした。

自転車洗浄

 

そこにアルコールを追加して、同様に擦ると、固着した汚れは綺麗になくなりました。

やはりアルコールは手に入れておきたい薬剤と言えます。

 

自転車洗浄

 

■タイヤ

最後はタイヤです。

別の記事で、台所用洗剤できれいに落ちますとお知らせしたので、それは間違いないのですが、シミのようになっていた汚れに対しても挑戦してみます。

自転車洗浄

 

台所用洗剤では落ちなかった汚れを、アルコールで拭くと簡単に落ちました。

自転車洗浄

 

どれくらい効果があるのか分かりやすいように、一部だけアルコールで拭いてみました。

実験用の自転車なので、タイヤが白く、汚れが分かりやすいと思います。

自転車洗浄

台所用洗剤と比較しても、アルコールの方が早く簡単に落ちた印象です。

タイヤは汚れる宿命なので、ここまできれいにする必要性はあまり感じませんが、綺麗になると気持ちいいのも事実です。

 

例えば、普段外に置いている自転車を室内に入れる時とか、1年に1度くらいの頑張ったメンテナンスの時にやってみるのはいかがでしょうか。

数か月間メンテナンスなしのタイヤも、かなり簡単に新品同様の白さになりました。

結論として、アルコールは最強でした。

入手性が良く、アルコールに次ぐ効果があったのは台所用洗剤でした。

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外部ライター:奥野 晃一

 

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