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AERO 50 II 実走レビュー|カーボンスポークに頼らず、約1,232gを実現した軽量ディープリム

による nicole hu 13 Sep 2026 0 コメント

ロードバイクのホイールを選ぶ際、「軽さ」と「剛性」はもちろん、メンテナンス性や長期的な使いやすさも重要なポイントです。

特に近年は、軽量化を追求したカーボンスポーク仕様のホイールが数多く登場しています。一方で、カーボンスポークは軽量かつ高剛性というメリットがある反面、専用設計になっているケースが多く、交換や修理の際にメーカーへの依存度が高くなることもあります。

今回紹介するICAN AERO 50 IIは、そうした軽量ホイールとは少し異なるアプローチを採用しています。

50mmハイトのカーボンリムに、一般的なスチールスポークである「Sapim CX-Ray」を組み合わせながら、実測重量は前後セットで約1,232g。

さらに、23mmのリム内幅、フックドリム、チューブレス対応など、現代のロードバイクに合わせた仕様を備えています。

今回は、実際にAERO 50 IIを開封して各部を確認し、重量測定を行ったうえで、約2か月にわたる実走テストまで実施したレビューをもとに、その特徴を詳しく紹介します。

50mmディープリムで約1,232gという軽量性

まず注目したいのが、AERO 50 IIの重量です。

今回テストされたホイールは、50mmハイトのモデル。

実測では、

  • フロント:565.9g

  • リア:666.5g

  • 前後セット:1,231.9g

という結果になりました。

リムテープとバルブを装着していない状態での測定ですが、50mmハイトのカーボンホイールとしては非常に軽量な数値です。

ただし、AERO 50 IIの特徴は、単純に「軽い」ということだけではありません。

近年の軽量ホイールでは、軽量なカーボンスポークを採用することで1,200g前後の重量を実現しているモデルもあります。

それに対してAERO 50 IIは、スチールスポークであるSapim CX-Rayを採用しています。

つまり、カーボンスポークに頼ることなく、50mmディープリムで約1,232gという重量を実現している点が、このホイールの大きな特徴です。

なぜAERO 50 IIはスチールスポークを採用するのか

軽量ホイールというと、カーボンスポークを思い浮かべる方も多いでしょう。

カーボンスポークは非常に軽量で、高い剛性感を実現しやすいというメリットがあります。

一方で、専用設計のスポークが使われているケースも多く、スポークが破損した場合には、同じ仕様のスポークをメーカーから取り寄せる必要がある場合があります。

その点、AERO 50 IIが採用するSapim CX-Rayは、ロードバイク用ホイールでは広く使用されている実績のあるスポークです。

万が一スポーク交換が必要になった場合でも、一般的な自転車ショップで入手・交換しやすいというメリットがあります。

軽量性だけを追求するのではなく、「長く使うこと」「メンテナンスすること」まで考えた場合、こうした汎用性の高いスポークを採用する意味は大きいでしょう。

AERO 50 IIは、軽量ホイールでありながら、日常的なメンテナンスのしやすさにも配慮した設計といえます。

Sapim CX-Rayがもたらす軽量性と剛性感

AERO 50 IIに採用されているSapim CX-Rayは、エアロ形状を持つ軽量なスチールスポークです。

スポーク自体の重量を抑えながら、ホイール全体の剛性感にも配慮できるため、軽量ロードホイールとの相性に優れています。

特にAERO 50 IIでは、50mmのカーボンリムとCX-Rayスポークを組み合わせることで、ディープリムならではのエアロ性能を意識しながら、ホイール全体の重量も抑えています。

「軽量化のためにカーボンスポークを使う」という方法ではなく、「リム・ハブ・スポークを含めたホイール全体で軽量化する」という考え方がAERO 50 IIの特徴です。

そのため、軽量性だけでなく、補修やスポーク交換まで含めた実用性を重視するライダーにも適しています。

23mmのリム内幅とフックドリム

リム形状にも、現代のロードバイクに合わせた設計が採用されています。

AERO 50 IIのリム内幅は23mm。

28Cや30Cといった、現在のロードバイクで使用されることの多いタイヤサイズと組み合わせやすい幅です。

また、リムはフックドタイプを採用しています。

チューブレスレディにも対応しており、タイヤの選択肢を広げられる点もポイントです。

なお、今回のテストホイールはリムテープが装着されていない状態で届いたため、チューブレスで使用する場合は付属のテープを使ってリムベッドを適切に準備する必要があります。

開封時には、チューブレステープとバルブも同梱されていることが確認されています。

開封時に確認できる細かなディテール

ホイールを箱から取り出した際には、専用の梱包材によってしっかりと保護されていることが確認されています。

付属品としては、チューブレステープ、バルブ、保証関連の書類、スポークテンションなどの確認資料が含まれていました。

また、ハブ周辺を見ると、軽量化を意識した設計が確認できます。

フリーハブボディには肉抜き加工が施されており、不要な部分の素材を削減することで重量を抑えています。

細かな部分まで軽量化を積み重ねることで、前後セット約1,232gという重量につなげています。

こうした軽量化は、単にスペック上の数字を小さくするだけではなく、実際の加速や登坂時のフィーリングにも関係してきます。

実測重量だけでは分からない「走り」

もちろん、ホイールは軽ければそれだけで優れた製品になるわけではありません。

ロードバイク用ホイールでは、剛性、空力性能、安定性、乗り心地、そして長期間使用した際の信頼性など、さまざまな要素が関係します。

そこで今回のテストでは、ホイールをロードバイクに装着し、GP5000シリーズのタイヤやローター、カセットなどを組み合わせて実際の道路で走行。

さらに、短時間の試乗だけではなく、約2か月にわたって使用しています。

スペック表だけでは分からない、実際の走行フィーリングを確認するためのテストです。

約2か月の実走で確認したAERO 50 II

実走テストでは、通常のロードライドだけでなく、アップダウンの多いエリアでの走行も行われました。

特に、イギリス・レイクディストリクトのような本格的な登坂を含むコースでテストされたことで、平坦路だけでは分かりにくい軽量ホイールとしての特性も確認されています。

実走レビューでは、価格帯を考慮すると非常に良好な走行フィールが得られたと評価されています。

50mmのディープリムは、平坦路や高速巡航ではエアロ性能を活かしやすく、さらに約1,232gという軽量性によって、登りや加速時にも軽快なフィーリングを狙える仕様です。

強い横風の中でも安定した走行感

50mmのディープリムを選ぶ際に、多くのライダーが気になるのが横風への対応です。

リムハイトが高くなるほど、強い横風を受けた際のハンドリングへの影響について考える必要があります。

今回の実走テストでは、かなり強い風が吹くコンディションでもAERO 50 IIを使用。

テスト時には30~40mph程度の風が予想される状況で走行しましたが、レビューでは、一般的な現代の50mmクラスのホイールと比較して、特に不安定な挙動は感じられなかったとされています。

もちろん、横風の感じ方はライダーの体格やタイヤ、走行場所、風向きなどによって変わります。

特に橋の上や海岸沿い、山間部などでは突発的な横風が発生することもあるため、ディープリムホイールを使用する際には周囲の状況に注意することが大切です。

「軽さ」と「スチールスポーク」のバランス

AERO 50 IIを語るうえで、やはり重要なのが「軽量性」と「スポーク仕様」の組み合わせです。

前後セットで約1,232gという重量だけを見ると、軽量ホイールとして特別珍しい数字ではないと感じる方もいるかもしれません。

しかし、そこで注目したいのがSapim CX-Rayスポークです。

カーボンスポークを採用せず、一般的なスチールスポークを使用しながら、この重量を実現しています。

これは、軽量性だけでなく、メンテナンス性や交換のしやすさも重視するライダーにとって、大きなメリットとなります。

カーボンスポークの独特な剛性感やさらなる軽量性を求めるのか、それとも軽量性と整備性のバランスを重視するのか。

AERO 50 IIは、後者を重視するライダーにとって検討しやすい選択肢です。

軽量ホイールだからこそ、登坂・加速で活きる

ホイールの軽量化によるメリットを感じやすい場面のひとつが、登坂や加速です。

特に信号からの発進や、コーナーからの立ち上がり、短い坂道で速度を維持・回復する場面では、ホイールの軽快さが走行フィーリングに影響します。

AERO 50 IIは50mmハイトというディープリムでありながら、前後約1,232g。

そのため、エアロ性能を意識したホイールでありながら、登りでも過度に重量を感じにくい構成になっています。

ロングライドでは、こうした小さな加速や減速が何度も繰り返されます。

平坦路での巡航だけでなく、アップダウンを含むルートを走るライダーにとって、軽量なディープリムという組み合わせは大きな魅力になります。

メンテナンス性を重視するなら、CX-Rayは大きなメリット

カーボンスポークとスチールスポークには、それぞれ異なる特徴があります。

カーボンスポークは軽量性や高い剛性感を実現しやすい一方、専用部品となるケースが多く、交換時にはメーカーへの確認が必要になる場合があります。

一方、Sapim CX-Rayのような一般的なスチールスポークは、交換用パーツを入手しやすく、ショップでのメンテナンスにも対応しやすいというメリットがあります。

ホイールは購入して終わりではなく、長期間使用することでスポークテンションの調整やハブのメンテナンス、タイヤ交換なども必要になります。

そのため、AERO 50 IIは「購入時の軽さ」だけではなく、「長く使うこと」を考えたホイールとしても注目できます。

AERO 50 IIはどんなライダーに向いている?

ここまでの実測と実走テストを踏まえると、AERO 50 IIは次のようなライダーに適した仕様といえます。

軽量なディープリムを求める方

50mmハイトで約1,232gという軽量性により、ディープリムならではのスタイルと走行性能を楽しみながら、重量も抑えたい方に適しています。

カーボンスポークに抵抗がある方

軽量ホイールは欲しいけれど、専用カーボンスポークの交換やメンテナンスに不安がある方には、Sapim CX-Rayという選択肢が魅力になります。

28C・30Cタイヤを使用したい方

23mmのリム内幅は、現代的なロードバイクで使用される28C・30Cタイヤとの組み合わせを考えた設計です。

平坦路と登坂の両方を楽しみたい方

50mmハイトによるエアロ性能と、約1,232gの軽量性を組み合わせているため、平坦路だけでなくアップダウンのあるルートにも対応しやすい構成です。

ロングライドや日常的なライドで使用したい方

汎用性の高いスポークを採用しているため、将来的なメンテナンスまで考えてホイールを選びたい方にも向いています。

まとめ|AERO 50 IIは「軽さ」と「実用性」を両立した50mmホイール

今回のレビューで特に注目したいのは、50mmハイトというディープリムでありながら、前後セット実測1,231.9gという軽量性を実現していることです。

そして、その軽量性を実現するためにカーボンスポークだけに頼るのではなく、Sapim CX-Rayという実績のあるスチールスポークを採用している点も、AERO 50 IIならではの特徴です。

23mmのリム内幅、フックドリム、チューブレス対応など、現代のロードバイクに合わせた基本性能も備えています。

さらに、約2か月にわたる実走テストでは、登坂や加速だけでなく、強い横風の中でも50mmディープリムとして安定した走行感が確認されています。

軽量性を重視しながらも、スポークの交換性やメンテナンス性まで考えてホイールを選びたい。

そんなライダーにとって、AERO 50 IIは一つの選択肢となるでしょう。

「できるだけ軽くしたい。でも、特殊なパーツに依存したくない。」

AERO 50 IIは、そんな考え方から生まれた、軽量性と実用性のバランスを重視した50mmカーボンホイールです。

ロードバイクのホイールをアップグレードする際は、重量だけでなく、リムハイト、タイヤとの相性、スポーク、ハブ、そして今後のメンテナンスまで含めて、自分のライディングスタイルに合った仕様を選ぶことをおすすめします。

 

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