ICAN Flyee カーボンロードフレーム徹底レビュー — Andrea Marini インプレッションをもとに
はじめに|「高性能=高額」は本当に正解なのか
近年のロードバイク市場を見渡すと、
ある“当たり前”が静かに更新されていることに気づきます。
ディスクブレーキ対応、内装ケーブル、最新ジオメトリ。
これらを備えた現代的なカーボンロードの価格は、
もはや「エントリー」とは呼びにくい水準に達しています。
完成車で50万円超、
フレームセット単体でも40万円〜60万円が珍しくない時代。
もちろん、
-
開発費
-
レース実績
-
ブランドの信頼
そうした価値が価格に含まれていることは理解できます。
しかし同時に、こう感じている人も多いのではないでしょうか。
「この価格のうち、
どれだけが“カーボンそのもの”に使われているのだろう?」
そんな疑問に、非常にストレートな形で答えを提示してきたのが
**ICAN Triaero Flyee(トライエアロ・フライー)**です。
UCI認証取得済みの最新ロードフレームセットが、
€800(約13万円台)。
この数字だけを見ると、
「安すぎて逆に不安」と感じるかもしれません。
しかし、中身を知れば知るほど、
このフレームは“価格破壊”ではなく、
価格の構造そのものを問い直す存在だと分かってきます。
イタリア人レビュアー Andrea Marini が Flyee を選んだ理由
本記事は、イタリアのロード系 YouTuber
Andrea Marini 氏による実機レビューをベースに構成しています。
彼は、
-
軽さだけを褒める
-
価格だけで評価する
そういったタイプのレビュアーではありません。
BB規格、内部仕上げ、ジオメトリ数値まで細かく確認し、
良い点も、気になる点も率直に語るタイプです。
そんな彼が Flyee を紹介する際、
繰り返し口にしていたのが次の言葉でした。
「これは“安いから我慢するフレーム”じゃない」
この一言が、Flyeeの本質を物語っています。
物流という“安心材料”|中華ブランドの弱点を潰してきたICAN
海外ブランド、とくに中国系メーカーに対して
多くの日本人が感じる不安は、品質以上に物流です。
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本当に届くのか
-
関税はいくらかかるのか
-
いつ届くのか分からない
ICANは、その不安をかなり早い段階で解消しています。
海外倉庫からの直送体制
ICANは海外に実在する倉庫を持ち、
標準カラー・在庫モデルはヨーロッパ倉庫から直送されます。
-
通関手続きの不安なし
-
配送目安:約6営業日
-
追加関税の心配なし
これは、日本のライダーにとって非常に大きなメリットです。
カスタムは中国工場、ただし“正直”
一方で、
-
カスタムカラー
-
ロゴフォント指定
これらは中国工場からの発送となり、
納期はやや長くなります。
ただしICANは、
この点を最初から明確に説明しています。
「いつ届くか分からない」
「問い合わせても曖昧」
そんな対応をするブランドより、
よほど信頼できると感じる人も多いはずです。
ジオメトリを読み解く|サイズ表記に惑わされないために
Flyeeを検討するうえで、
最も誤解されやすいのがサイズ感です。
M52=小さい、ではない
M52という表記を見ると、
多くの日本人は「小さめ」と判断しがちです。
しかし、Flyeeは違います。
-
シートチューブ長:52cm(BB〜クランプ)
-
トップチューブ(水平換算):54.6cm
数値だけ見れば、
むしろ一般的なMサイズよりしっかり長めです。
本当に見るべきは Reach
Andrea Marini が強調していたのが
**Reach(リーチ)**の数値です。
-
Flyee M52:383mm
-
Specialized Tarmac SL8(54cm):ほぼ同等
つまりFlyeeは、
「サイズ表記は控えめ、実際はレーシー」。
身長ではなく、
ポジションで選ぶフレーム。
この考え方に慣れているライダーほど、
Flyeeのジオメトリは非常に理にかなっていると感じるでしょう。
カーボン設計と重量|数字が語る“本気度”
カーボン素材の使い分け
Flyeeでは、以下のような構成が採られています。
-
メイン:Toray T700 / T800
-
高応力部:T1000 高弾性カーボン
BB周辺、ヘッドチューブ、チェーンステーなど、
力の集中する部分にのみT1000を使用。
無駄に高級素材を使わず、
性能が必要な部分にだけ投入する設計思想です。
実測重量(塗装済)
-
フレーム:775g(ハンガー込み)
-
フォーク:約360g(コラム未カット)
-
シートポスト:90g
この価格帯で、
塗装込み800g未満は正直驚異的。
「軽量フレーム専門ブランド」と
数字だけを並べても、引けを取りません。
T47 BB採用|“長く使う”ための選択
Flyeeが採用するBB規格はT47(スレッド式)。
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圧入ではない
-
アルミ補強入りBBシェル
数グラムは増えますが、
-
異音
-
ガタ
-
再圧入トラブル
これらから解放されます。
Andreaはここを
「ホームメカニックへの配慮」と表現しています。
レース専用品ではなく、
日常的に使い続ける機材として正しい選択。
日本のライダーにも、
この価値は確実に刺さるはずです。
内部仕上げの完成度|見えない部分こそ本質
フレーム内部は、
購入前に確認できない部分です。
しかし、だからこそ
メーカーの姿勢が最も表れる場所でもあります。
Andreaは、Flyeeの内部を見てこう語っています。
指を入れても、何も触れない。
有名ブランドでも、
ここまできれいなものは多くない。
余分なカーボン片や樹脂が残っていない。
これは軽さ以上に、
品質管理のレベルを物語っています。
現代的な汎用性とデザイン
-
対応タイヤ幅:25〜32mm
-
シートポスト径:27.2mm(ラウンド)
快適性と反応性のバランスが良く、
レースにもロングライドにも対応。
唯一、好みが分かれる点は
シートポストがグロス仕上げなこと。
マット系カーボンハンドルと合わせると、
やや質感が合わないと感じる人もいるでしょう。
ただし、
-
塗装オーダー
-
カスタム前提
と考えれば、むしろ自由度は高いとも言えます。
カスタムカラーという“贅沢”
Flyeeでは、
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グラデーション
-
ゴールドデカール
-
フォント指定
といった、通常はハイエンド専用の
カスタムサービスが選べます。
量産フレームでここまでできるメーカーは、
実はそう多くありません。
「人と被らない一台」を求める人には、
大きな魅力になるでしょう。
結論|速さは、もう特別な人のものではない
ICAN Triaero Flyeeは、
単なる「安価な代替品」ではありません。
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軽さ
-
ジオメトリ
-
整備性
-
内部品質
すべてが、現実的で理にかなっている。
4000のフレームが本当に必要か?
その問いに対し、
Flyeeは静かに、しかし明確に答えを示しています。
私たちは、
エンジニアリングにお金を払っているのか。
それとも、広告に払っているのか。
実体のある価値を重視するライダーにとって、
Flyeeは非常に誠実な選択肢です。
購入を検討している方へ
-
ヨーロッパ在庫モデル:最短約6営業日
-
カスタムカラー:受注生産
-
セット内容:フレーム / フォーク / シートポスト
「ブランドより中身」を選びたい方は、
一度真剣に検討する価値があります。


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