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Reviews

ICAN G40 カーボングラベルホイール ― イタリア人クリエイター Lorenzo Del Sant による徹底レビューと技術分析

による nicole hu 19 Feb 2026 0 コメント

はじめに:このレビューの背景と目的

今回ご紹介するのは、ICAN の最新カーボングラベルホイール 「G40」
本記事は、イタリアのクリエイター Lorenzo Del Sant 氏による実機レビューとデータ分析をもとに、ICAN 日本公式が内容を整理・再構成したものです。

このホイールは、単なる製品レビューのために選ばれたわけではありません。
Lorenzo 氏が進めているのは、「中国ブランドのパーツだけで、妥協のない高性能グラベルバイクを組み上げる」という非常に挑戦的なプロジェクト。その中核コンポーネントとして採用されたのが、この ICAN G40 です。

本記事では、開封時の印象、外観チェック、実測重量、各パーツの構成、そしてメーカー公称スペックとの整合性を、客観的かつ冷静な視点で確認していきます。
「価格が安いから選ぶ」のではなく、性能と完成度で選べるホイールなのか——それを見極めるための内容です。


開封と第一印象:細部から伝わる品質管理

ホイールセットにおいて、開封時の印象は意外なほど重要です。
輸送時の保護状態や付属品の内容は、ブランドの姿勢そのものを映し出します。

ICAN G40 は、#IcanWheels のロゴが入った専用ボックスで到着。
中身は非常に丁寧に梱包されており、Lorenzo 氏自身も「国際輸送でも安心できるレベル」と評価しています。

同梱物の内容

  • ホイール本体:十分な緩衝材で保護

  • チューブレステープ:すぐにセットアップ可能

  • 保証カード:モデル名・シリアル番号・保証開始日を明記

  • 工場検品レポート:出荷前に実施された品質チェックの証明

  • フリーハブ

    • Shimano 11/12速用(装着済み)

    • SRAM XD 用(予備として同梱)

特に注目すべきは、SRAM XD フリーハブが標準で付属している点
将来的に別バイクで使い回す可能性まで考慮されており、グラベル用途ならではの柔軟性を感じさせます。

外観デザイン

新デザインの ICAN ロゴは、控えめなグレー調
光の当たり方によって表情が変わり、主張しすぎない上質な仕上がりです。
全体として「派手さよりも完成度」を重視した印象で、日本市場にも非常によく馴染むデザインと言えるでしょう。


技術スペックを分解する:G40 は何が優れているのか?

ここからは、G40 の中身を一つずつ見ていきます。
数字だけではなく、「なぜこの仕様なのか」という視点で解説します。


リム:40mm × 内幅25mm の現代的グラベル設計

■ リムハイト:40mm

G40 には 40mm と 50mm の2種類がありますが、Lorenzo 氏は 40mm を選択。
理由は明確で、重量と扱いやすさのバランスです。

舗装路から未舗装路まで走るグラベルでは、過度なハイトよりも軽快さと安定感が重要。40mm はその最適解と言えます。

■ 内幅:25mm

実測で確認された内幅は 25mm
これは現在のグラベルホイールとしては非常に理想的な数値です。

  • タイヤのサイドウォールをしっかり支える

  • 低圧運用でも安定

  • 走破性と転がり抵抗のバランスが良い

■ フック付きリム

G40 は **フックドリム(有鈎)**を採用。
これにより、チューブレス・クリンチャー双方に対応し、タイヤ選択の自由度が高くなっています。

■ 推奨タイヤサイズ

内幅25mmの特性を活かすなら、30mm以上が理想。
Lorenzo 氏のプロジェクトでは 45mm グラベルタイヤを使用予定です。


ハブ:新設計 36T ラチェットシステム

G40 最大の進化ポイントが、この新型リアハブです。

  • 36T ラチェット機構を採用

  • DT Swiss 系と類似の構造

  • 素早く、確実な噛み合い

ICAN によると、この構造により
「スムーズで素早いエンゲージメントと、長期的な耐久性」を実現。

同社の G25 と同じリムを使用しながら、ハブのみを刷新している点からも、このモデルが単なるバリエーションではないことが分かります。

フリーハブ音は、はっきり聞こえるが過度ではない絶妙な音量。
実用性と好みのバランスが取れています。


スポークと組み方:信頼性重視の構成

  • Sapim スポークを採用

  • 前後ともに クロス組み × 高スポーク数

軽さだけを狙わず、グラベルでの安心感・剛性・耐久性を優先した設計。
長距離ライドや荷重のかかる状況でも不安を感じにくい構成です。


実測重量:メーカー公称値を下回る結果

公称 実測
フロント 598g 595g
リア 712g 710g
合計 1320g 1300g

実測 1300g
しかも、これはテープや付属品を除いた「リアルな状態」での数値です。

メーカー表記より20g 軽いという結果は、品質管理への自信の表れと言えるでしょう。


出荷時精度:箱出しでほぼ完璧

振れ取りチェックの結果、
前後ともに 横・縦とも 1mm 未満

実質的に「そのまま乗れる」精度で、
ショップでの再調整を前提としない完成度です。


価格と物流:ダイレクトブランドの強み

  • 価格:800 USD 前後
    → 円換算で 約 120000円

  • 送料込

  • 通常納期:1週間

日本倉庫発送を選べば最短1-2日届け可能
価格と性能を考えると、非常に競争力の高い条件です。

まとめ:G40 は「価格以上」を明確に感じるグラベルホイール

ICAN G40 は、

  • 実測で軽い

  • リム設計が現代的

  • ハブが大幅進化

  • 組み精度が高い

これらをすべて満たしながら、価格は抑えられているという稀有な存在です。

次回は、実走によるオンロード/オフロード性能レビューを予定。
しかし現時点でも、G40 が「本気で選べるグラベルホイール」であることは十分に伝わってきます。

コストではなく、性能で選びたい方へ。
ICAN G40 は、その期待にしっかり応えてくれるホイールです。

 

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