ICAN G40 カーボングラベルホイール ― イタリア人クリエイター Lorenzo Del Sant による徹底レビューと技術分析
はじめに:このレビューの背景と目的
今回ご紹介するのは、ICAN の最新カーボングラベルホイール 「G40」。
本記事は、イタリアのクリエイター Lorenzo Del Sant 氏による実機レビューとデータ分析をもとに、ICAN 日本公式が内容を整理・再構成したものです。
このホイールは、単なる製品レビューのために選ばれたわけではありません。
Lorenzo 氏が進めているのは、「中国ブランドのパーツだけで、妥協のない高性能グラベルバイクを組み上げる」という非常に挑戦的なプロジェクト。その中核コンポーネントとして採用されたのが、この ICAN G40 です。
本記事では、開封時の印象、外観チェック、実測重量、各パーツの構成、そしてメーカー公称スペックとの整合性を、客観的かつ冷静な視点で確認していきます。
「価格が安いから選ぶ」のではなく、性能と完成度で選べるホイールなのか——それを見極めるための内容です。
開封と第一印象:細部から伝わる品質管理
ホイールセットにおいて、開封時の印象は意外なほど重要です。
輸送時の保護状態や付属品の内容は、ブランドの姿勢そのものを映し出します。
ICAN G40 は、#IcanWheels のロゴが入った専用ボックスで到着。
中身は非常に丁寧に梱包されており、Lorenzo 氏自身も「国際輸送でも安心できるレベル」と評価しています。
同梱物の内容
-
ホイール本体:十分な緩衝材で保護
-
チューブレステープ:すぐにセットアップ可能
-
保証カード:モデル名・シリアル番号・保証開始日を明記
-
工場検品レポート:出荷前に実施された品質チェックの証明
-
フリーハブ:
-
Shimano 11/12速用(装着済み)
-
SRAM XD 用(予備として同梱)
-
特に注目すべきは、SRAM XD フリーハブが標準で付属している点。
将来的に別バイクで使い回す可能性まで考慮されており、グラベル用途ならではの柔軟性を感じさせます。
外観デザイン
新デザインの ICAN ロゴは、控えめなグレー調。
光の当たり方によって表情が変わり、主張しすぎない上質な仕上がりです。
全体として「派手さよりも完成度」を重視した印象で、日本市場にも非常によく馴染むデザインと言えるでしょう。
技術スペックを分解する:G40 は何が優れているのか?
ここからは、G40 の中身を一つずつ見ていきます。
数字だけではなく、「なぜこの仕様なのか」という視点で解説します。
リム:40mm × 内幅25mm の現代的グラベル設計
■ リムハイト:40mm
G40 には 40mm と 50mm の2種類がありますが、Lorenzo 氏は 40mm を選択。
理由は明確で、重量と扱いやすさのバランスです。
舗装路から未舗装路まで走るグラベルでは、過度なハイトよりも軽快さと安定感が重要。40mm はその最適解と言えます。
■ 内幅:25mm
実測で確認された内幅は 25mm。
これは現在のグラベルホイールとしては非常に理想的な数値です。
-
タイヤのサイドウォールをしっかり支える
-
低圧運用でも安定
-
走破性と転がり抵抗のバランスが良い
■ フック付きリム
G40 は **フックドリム(有鈎)**を採用。
これにより、チューブレス・クリンチャー双方に対応し、タイヤ選択の自由度が高くなっています。
■ 推奨タイヤサイズ
内幅25mmの特性を活かすなら、30mm以上が理想。
Lorenzo 氏のプロジェクトでは 45mm グラベルタイヤを使用予定です。
ハブ:新設計 36T ラチェットシステム
G40 最大の進化ポイントが、この新型リアハブです。
-
36T ラチェット機構を採用
-
DT Swiss 系と類似の構造
-
素早く、確実な噛み合い
ICAN によると、この構造により
「スムーズで素早いエンゲージメントと、長期的な耐久性」を実現。
同社の G25 と同じリムを使用しながら、ハブのみを刷新している点からも、このモデルが単なるバリエーションではないことが分かります。
フリーハブ音は、はっきり聞こえるが過度ではない絶妙な音量。
実用性と好みのバランスが取れています。
スポークと組み方:信頼性重視の構成
-
Sapim スポークを採用
-
前後ともに クロス組み × 高スポーク数
軽さだけを狙わず、グラベルでの安心感・剛性・耐久性を優先した設計。
長距離ライドや荷重のかかる状況でも不安を感じにくい構成です。
実測重量:メーカー公称値を下回る結果
| 公称 | 実測 | |
|---|---|---|
| フロント | 598g | 595g |
| リア | 712g | 710g |
| 合計 | 1320g | 1300g |
実測 1300g。
しかも、これはテープや付属品を除いた「リアルな状態」での数値です。
メーカー表記より20g 軽いという結果は、品質管理への自信の表れと言えるでしょう。

出荷時精度:箱出しでほぼ完璧
振れ取りチェックの結果、
前後ともに 横・縦とも 1mm 未満。
実質的に「そのまま乗れる」精度で、
ショップでの再調整を前提としない完成度です。


価格と物流:ダイレクトブランドの強み
-
価格:800 USD 前後
→ 円換算で 約 120000円 -
送料込
-
通常納期:1週間
日本倉庫発送を選べば最短1-2日届け可能。
価格と性能を考えると、非常に競争力の高い条件です。
まとめ:G40 は「価格以上」を明確に感じるグラベルホイール
ICAN G40 は、
-
実測で軽い
-
リム設計が現代的
-
ハブが大幅進化
-
組み精度が高い
これらをすべて満たしながら、価格は抑えられているという稀有な存在です。
次回は、実走によるオンロード/オフロード性能レビューを予定。
しかし現時点でも、G40 が「本気で選べるグラベルホイール」であることは十分に伝わってきます。
コストではなく、性能で選びたい方へ。
ICAN G40 は、その期待にしっかり応えてくれるホイールです。


![AERO 40 Ⅱ ディスクブレーキホイール[リム内幅23mm] - ICANホイールジャパン](http://icankr.com/cdn/shop/files/1_d90bc651-48bd-4f22-9e13-6d963c283ba6_165x.jpg?v=1753869976)
![AERO 50 Ⅱ ディスクブレーキホイール[リム内幅23mm] - ICANホイールジャパン](http://icankr.com/cdn/shop/files/ICANAERO50IIDiscWheels_1_165x.jpg?v=1758088613)


![FL40Ⅱ ワイドリムロードカーボンホイール 軽量「内幅23mm] - ICANホイールジャパン](http://icankr.com/cdn/shop/files/1_771b4686-2e73-4d35-b47c-b123b298f7f7_165x.jpg?v=1755486826)


