ICAN G25カーボンホイール徹底レビュー ― ロードとグラベルをつなぐ「本当のオールラウンダー」は存在するのか?
「軽い」「剛性が高い」「価格が手頃」
ロードホイール選びにおいて、この3つを同時に満たすのは難しい——
そんな常識は、日本のサイクリストにとってもお馴染みでしょう。
特に近年は、エンデュランスロードやオールロードといった**“1台で何でもこなすバイク”**が主流になりつつあります。
舗装路を気持ちよく巡航しつつ、林道や荒れた路面も走れる。
その一方で、ホイール選びはよりシビアになっています。
今回紹介する ICAN G25 カーボンホイールセット は、
「もともとグラベル用として設計されたホイールを、ロードで使ったらどうなるのか?」
という非常に興味深い立ち位置の製品です。
本記事は、イギリス・レイクディストリクト在住のサイクリスト David Duffield 氏による実走レビュー動画をベースに、日本のライダー視点で内容を再構成・深掘りしたものです。
グラベル設計=妥協? いいえ、それは“強み”です
ICAN G25 は、名前の通り 内幅25mm のワイドリムを採用しています。
数字だけを見ると「ロードには広すぎるのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、近年のロードタイヤ事情を考えると話は変わります。
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28c〜32cが主流
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低圧運用による快適性と転がり抵抗の低減
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荒れた路面・長距離での安定性重視
こうしたトレンドに対し、G25 のリム幅は非常に理にかなった設計です。
実際、David 氏は 700×34c タイヤ を装着し、
最大20%を超える激坂が連続するレイクディストリクトでテストを行っています。
結果は明確でした。
「重さを感じない。むしろフロントが安定し、登りで踏みやすい」
開封時点で分かる「作りの真面目さ」
カーボンホイールにおいて、**初期品質(QC)**は極めて重要です。
見た目が綺麗でも、内部の仕上げが甘ければ長期使用でトラブルにつながります。
G25 はその点で、明らかに“量産感”がありません。
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スポークテンションが均一
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UDカーボンの表面にムラやレジン溜まりなし
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フリーハブやアクスル部はしっかり保護された状態で梱包
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品質チェックシート・検査データ同梱
David 氏も動画内で
「この価格帯では珍しいレベルの丁寧さ」
と評価しています。
これは、ICAN が自社設計・自社管理でホイールを作っていることの強みでもあります。
重量だけで語れない「登りの軽さ」
G25 の実測重量は以下の通りです。
| 項目 | 重量 |
|---|---|
| フロント | 635g |
| リア | 757g |
| 合計 | 1,392g |
一般的なアルミホイール(約1,850g)と比べると、約450gの軽量化。
特に注目すべきは「リム周辺の重量が抑えられている」点です。
登りで効くのは、単なる総重量ではなく回転慣性。
リムが軽い=
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漕ぎ出しが軽い
-
勾配変化への反応が速い
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ダンシングでもバイクが振りやすい
グラベル由来の設計でありながら、
**ヒルクライムでもしっかり“使える軽さ”**を持っています。
フック付きリムという「安心感」
G25 は フック付きクリンチャーリムを採用しています。
最近はフックレスが増えていますが、日本の道路事情・使用環境を考えると
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高めの空気圧
-
クリンチャータイヤ使用
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メンテナンス性
こうした点で、フック付きは今なお大きなメリットです。
もちろんチューブレスレディ対応。
テープとバルブを用意すれば、すぐに運用可能です。
D21 ハブ:静かすぎず、主張しすぎない
G25 に採用されている ICAN D21 ハブは、
DT系ラチェット構造をベースにした高効率設計。
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踏み込んだ瞬間の反応が速い
-
遊びが少なく、登りでリズムを崩しにくい
-
音は控えめながら「回っている感」が分かる
派手さはありませんが、長距離で信頼できるタイプのハブです。
「体重があるから軽量ホイールが不安」な人にこそ
David 氏が特に評価しているポイントがここです。
G25 は
-
グラベル規格のスポーク設計
-
リムベッド補強がしっかりしている
そのため、90kg以上のライダーでも安心して使える剛性があります。
軽量ロードホイールにありがちな
「軽いけどヨレる」「踏むと逃げる」
という感覚はありません。
コストパフォーマンスという現実
ICAN G25 の価格は €745(約6万円台後半)。
1gあたりのコストで考えると、
同重量帯の有名ブランドホイールの約半分以下。
性能・重量・耐久性を冷静に比較すれば、
「ブランド代に何万円払っているのか?」
と考えさせられるレベルです。
総合評価:ロード×グラベル時代の最適解
ICAN G25 は、
-
レース専用ホイールではありません
-
見た目で主張するホイールでもありません
しかし、
長く・安心して・速く走りたい日本のサイクリストにとって、
非常に“現実的で賢い選択肢”です。
エンデュランスロード
オールロード
グラベル寄りロード
そのどれにも自然にハマる、
新しい基準のオールラウンドホイールと言えるでしょう。
なお、今回レビューした G25 カーボンホイールは、現在さらに進化した
超軽量モデル「G25 SL」へアップグレードされています。
G25 SL は、前後セット重量1352g。
従来モデル(1510g)から大幅な軽量化を実現し、登坂性能と加速感がさらに向上しました。
現在、日本倉庫に在庫あり。
日本倉庫発送のため、送料無料・関税込みで、
最短1〜2営業日でお届け可能です。
より軽く、より速いグラベルライドを求める方には、
この G25 SL は間違いなく注目すべき選択肢と言えるでしょう。


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