電動自転車と電動アシスト自転車とE-bikeの違い
電動自転車やE-bikeのお話をするときに、日本国内では違法自転車だと思われておられる方がいらっしゃいます。
一色単になりそうな、「電動自転車」、「電動アシスト自転車」、「E-bike」の違いをお知らせしたいと思います。
ご理解いただければ、胸を張って乗っていただくことができると思います。
■電動自転車とは
電動自転車でも「フル電動自転車」と呼ばれています。
モーターなど駆動部があり、ペダルを漕がなくても発進できる自転車形状の乗り物です。
アクセルがあり、アクセルをひねると発進します。
最高時速にも制限はなく(公道を走るときは時速30km制限)、日本の行動で走る場合は「原動機付き自転車(いわゆる原付)」として判断され、ナンバーが必要で、乗る際にはヘルメットが必要です。
そのほか、ライトや方向指示器(ウインカー)が必要ですので、売られているからと言ってそのまま公道を走ると違法になってしまいます。
イベント会場や工場などの私有地内を走るのには全く問題はありません。
■電動アシスト自転車
電動アシスト自転車もモーターなどの電動機を搭載しているのですが、アクセスはなく、センサーなどでペダルが動いているのを検知しないとアシストを開始しません。
当初は時速10km以下(漕ぎ始め)で人力と動力の1:1とされていましたが、2008年に引き上げられ、時速10km以下では1:2になり、時速24kmまででアシストを止めるようになっています。
当然、車道と歩道を走ることは合法です。
歩道を走るときは、歩行者が優先で、車道側を徐行です。
■E-bike
E-bikeとは、電動アシスト自転車の仲間です。
一般的に電動自転車がシティサイクル(いわゆるママチャリ)の形をしているのに対して、ロードバイクタイプやマウンテンバイクタイプの様にスポーツ車タイプの電動自転車のことを特にE-bikeと呼んでいます。
「E-bike」と言う名称は海外から来たものなので、元々「電動アシスト自転車」と呼んでいた日本には、「E-bike」と「電動アシスト自転車」別のものなのか、同じものなのか、明確な定義はありません。
ただ、雑誌などを見る限りは、ママチャリタイプのものを「電動アシスト自転車」と呼び、ロードバイクなどのスポーツ車タイプを「E-bike」と呼んでいるようです。
E-bikeも、当然日本国内でも行動を走れる合法品で、普通自転車の仲間です。
歩道も走ることができますが、普通の自転車と同様で歩道も走ることができます。
ただし、歩行者が優先で、車道側を徐行するようになっています。
■海外の事情
海外でのE-bikeは、各国によって最高時速などに違いがあります。
それぞれの国の事情に合わせて多少違います。
中国・・・「電動自転車」の定義が特になく、フル電動自転車であっても時速20km以下の物ならば、自転車と言う扱いになっているようです。
要するに最高時速で判断しています。
韓国・・・2006年は中国が電動自転車を持ち込み、日本は少し遅れてヤマハの「PAS」を導入したが、あまり定着しておらず、2019年ごろでも自転車業界のシェアの1%程度だったそうです。
韓国では、坂も多いので元々自転車があまり受け入れられていません。
自動車やオートバイを買えない人が乗るものと言う認識があったようです
一方で、電動自転車のシェアサイクルも実験的に開始され、少しずつ普及しているように見えます。
欧州(ヨーロッパ)・・・オランダとドイツのシェアが高いです。
EUの基準で、モーター出力は250W以下で、補助は時速25kmまでとなっています。
日本は時速10km以上24km未満のところでは、徐々にアシスト力が弱まるのに対して、欧州基準では、時速25kmで急にアシストが切れるような感じです。
自転車も電動自転車も歩道を走ることはできません。
アシスト機能が時速45kmまであるものは、免許やヘルメットが必要になっています。
アメリカ・・・電動アシスト自転車は原動機付き扱いされるようになりました。
自転車として乗ることはできません。
デザインもモータータープのバイクと言うような物が増えてきました。
オーストラリア・・・規則は不明ですが、時速80kmまでアシストする電動アシスト自転車があるそうです。
もはや自転車なのか疑問になるレベルです。