ロードバイクのハンドルの選定方法とは
ロードバイクに乗っていると、ハンドルを変えたくなる時が出てきます。
安定を求めていた初心者の時と、段々慣れてきたときで目的が変わるので、ハンドル自体を交換したくなるのです。
しかも、ハンドルには日本独特の要因もあるので、人気の海外製の部品を使っても満足度が低いこともあります。
ロードバイクのハンドル交換方法などについてお知らせします。
■ハンドルを握る位置
ロードバイクのドロップハンドルは、握るポイントが多く、長距離運転の時に持ち替えが出来るので、疲れの軽減に一役買います。
- フラット
フラット部分は、クロスバイクの様に楽な乗り心地にしてくれて、リラックスしながら進めます。
姿勢を起こして運転するので、息がしやすい分、酸素が多く取り込めて息苦しい運転の時(ヒルクライムの時など)にはかなり有効です。
- ブラケット
ロードバイクの中で、恐らく一番多く使用するポジションだと思います。
手首の角度を考えると、一番人間工学に戻づいていて、楽な握り方ができる位置です。
シフトチェンジやブレーキも握りやすい位置です。
- ショルダー
人によっては使わない人もいるポジション。
前傾姿勢に疲れた時に、休む目的で使うことが多いです。
- 下ハンドル(下ハン)
ドロップハンドルで一番力が入るポジション。
前傾姿勢前回の時に使うので、もっとも風の抵抗が少なくスピードが出やすいポジションです。
■ドロップハンドルの選び方
ドロップハンドルは、初心者の時(初めてロードバイクに乗る時など)は、広めのものを選んだ方が安定します。
次第に風の抵抗を意識するようになったり、自分の持ちやすいハンドルの位置が決まってくると、少し狭いものを選ぶことがあります。
基本は肩幅でハンドル幅を選びます。
ハンドルの幅は、380mm、400mm、420mm、440mmなどがあります。
(筆者調べ)
肩のどこを計るかはあまり意識する必要がなく、下ハンを握っている時の前傾姿勢の時の肩幅で握りやすい幅が、あなたに合ったハンドル幅となります。
腕の長さや前傾姿勢の具合によって変わるので、身長や体重からハンドル幅は割り出せません。
ハンドルの方も、どこを指している寸法なのかは重要なので、チェックしておいてください。
- ハンドル幅 芯-芯
日本メーカーの場合、多くがハンドルのパイプの中心線から中心線までの長さを示していることが多いです。
主に設計で図面に書いたときに拾いやすい寸法です。
また、肩幅でハンドル長さを決める際パイプの太さ分内側に入り込んでしまわないので、寸法だけ見て判断しても、思った通りのものが届きます。
- ハンドル幅 外-外
欧州メーカーや欧州向け商品を多く出しているメーカーの測定方法です。
ハンドルの一番外側同志の長さを計ります。
仕様書などで外形寸法を入れる時は、この外-外寸法が使われることがほとんどなので、実用的な寸法だと言えます。
ただ、感覚的には、少し内側を持つような印象になります。
- ハンドルのクランプ径
ハンドルの幅が決まったら、次はクランプ径を決めます。
クランプ径は、26.0mmと31.8mmの2種類があります。(筆者調べ)
カーボンフレームの方は太い31.8mmの方が多いような気がします。
どちらが優れているというわけではなく、フレームにあるものを選ぶようにしましょう。
軸は基本的に固定する部分だけでは、グリップ部分は人間が握りやすいように径が変えてあります。
注意したいのは、海外メーカーと日本メーカーでは、ハンドルに求めるものが違うようです。
具体的には、ライトです。
日本では、ライトをつけることが法律で義務付けられているので多くの方が、ハンドルにライトを固定しています。
これを考えると、ハンドルに固定するものは、ベル、サイクル・コンピュータ、ライトと3つもあります。
ハンドルの幅がいくら広くても、径が太いところから細いところまでが緩やかに狭くなっている場合(テーパと呼びます)、ここにはベルもサイクル・コンピュータもライトも固定できません。
つまり、エクステンション・バーなどを追加しないとこの3つが付かないのです。
余計に重たくなりますので、できるだけ避けたいところです。
海外では、ライトは自転車用品ではないという認識のところもあるみたいで、日本とは事情が異なるようです。
サイクル・コンピュータは付けているようですが、ベルとライトはそもそも付けている人がマイノリティという可能性もあります。
(かなり調べたのですが、詳しい情報は見つかりませんでした。)
付けないのならば、テーパ部分を広く取った方が、デザイン的にも優れているし、応力集中も軽減できるので優れたハンドルとなります。
ただ、日本とは根本から考えが違うので、エクステンション・バーを付ける必要が出てきてしまい、結果的に重たくなる可能性があります。
その他
その他、リーチとドロップでハンドルの曲がり具合があるのですが、曲げている形状もシャロー、アナトミック、アナトミックシャローなど種類がありますので、自分が持ちやすい形状をイメージして、それに合うものを選ぶことになります。
交換の場合は、現状のハンドルよりもこうなった方が持ちやすいというのを確認してから選ぶことをおすすめします。
外部ライター:奥野 晃一